ワーグナーの「指環」をすばやく理解する。
(2010年4月3日)

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ちょっと前なのだが、新国立劇場で「神々の黄昏」の再演を見てきた。前回はすべて行ったのだけれど、今回はこの回だけである。3月18日の初日のチケットを直前に買った。
歌手はブリュンヒルデを初めに、十二分に楽しめた。オケは、「まあこんな感じかな」と思ったのだけど、3幕の葬送の音楽あたりからイージーミスが目立った。
さして困難とも思えない音域で金管が外したり、アインザッツが狂ったり。最後の10分で試合をひっくり返されるサッカーゲームのようなものだろうか。
それにしても、16時に始まって、22時を越える大作である。それも、これが4日目なのだ。全4夜の「ニーベルングの指環」は、そもそも、どんな話かも分からないという人が多いので、今回はコンパクトなあらすじをまとめておいた。各話とも、twitterサイズとというか、30字以内+教訓つき。
関心のある人は、ぜひ参考に。

・序夜「ラインの黄金」
悪者が乙女から強奪した黄金を神様が奪って立派な城建てる
教訓:人を見たら泥棒と思え

・第一夜「ワルキューレ」
なさぬ仲の兄妹の息子を守った女は父に勘当され眠らされる
教訓:親父の説教と冷酒は後から効く

・第二夜「ジークフリート」
腕白に育った勇者はやがて大蛇を倒して女を助けて結ばれる
教訓:果報は寝て待て

・第三夜「神々の黄昏」
騙されて浮気した挙句に男が殺され女はブチ切れて世界崩壊
教訓:かわいさ余って憎さ百倍