「近いうち」って英語でどうしたの?
(2012年8月15日)

カテゴリ:世の中いろいろ
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お盆なので、まあどうでもいいようなネタなんだけど。
ちょうど一週間前ほどって、オリンピックが大詰めの中ドサクサ紛れのようにして、税法改正とか、解散確約とかドロドロのガタガタがあったわけで。で、「近い将来」を「近いうち」に変えたら、とりあえずが丸く収まるという、ものすごいマジックがあった。
「日本語って…」のように思った人も多いだろうけど、じゃあ英語はどうすんだよ、というのはずっと気になっていた。
で、ネット上で色々と記事を探してみたんだけど。
まず「近い将来」はどのメディアも”in the near future”でいいんじゃないか、と。まあそもそも「近い将来」自体が何だか翻訳っぽいし。
では、問題の「近いうち」なんだけど、結構目についたのが、”sometime soon”という、まあ何というか「いつか間もなく」という、曖昧さ全開で、英語版の読売、毎日、そしてワントンポストもそうだった。
ジャパンタイムズやUPIに至っては、単に”soon”だけ。まあ、それもありかも。英語版の朝日は、ちょっと目先を変えて”before long”といいうわけで、まあ「遠からずうちに」という感じかな。
で、律儀なのはウォールストリートジャーナル。”in the near future”に対して、”in the near term”と。なるほど「近い」をそのまま、残しているわけで。
というわけで、国際的には決して通用しない、というか理解もされにくい約束なんだろう、と。で、訳した人の苦労はよく分かるんだけど、それほど英語の勉強になった気もしないのが、また何とも味わい深いのだった。