読売「人生案内」というワンダーランド。
(2013年10月16日)

カテゴリ:世の中いろいろ
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いま、新聞が面白い。と書くと「本当か」と言われそうだが、部分的にすごく気になるコーナーがある。たとえば読売の「人生案内」だ。
以前はネットでも読めたと思うのだけど、最近は「プレミアム会員」ではないと読めないらしい。ただし、リードだけは読める。で、続きがすごく気になるのである。
こちらに並ぶ見出しが、何とも味わい深い。
「勝手に我が家に入る80代姉」これは70代後半の女性から。
「20年前、夫が初恋の人と旅行」これは80代の女性より。
「亡き妻の友人に会いを感じる」そしてこちらは80代の男性。
そうなのだ。全体的にかなり高齢化している上に、男女のもつれが相当に目立つのである。
中には「農村の婦人会、抜けたい」とか「妻からゴミ扱い、蒸発したい」など、それはそれで気になるものもあるが、何といっても色恋沙汰のパワーは一頭地を抜ける。
ビバ恋愛、フォルツァ・シニア。
だから、ちゃんと「男と女」というコーナーもある。


「知人女性 妻にない魅力」
公務員を退職した60代男性らしい。何とも人となりが浮かばれる。
「不倫の夫に仕返ししたい」
60代後半の主婦。ううむ、怨念が伝わってきて少し怖い。
「70代 彼の女性関係が不安」
夫が5年前に他界して、その後であった男性に問題があったらしい。こうなると「60代、ホストに恋」とか、まあ普通に見えてくる。
と、まあいろいろあるのだが極めつけに驚くのはこちら。
「90代、年下の彼と疎遠」
20歳近く年下70代の男性と知り合ったそうで、 彼は「年の差なんて、関係ないよ」と言ってくれているらしいが、最近お悩みらしい。
新聞読者が高齢化している、というデータはよく取り上げられけど、そういうメディア分析をするのも野暮に思える。ここは、純粋にワンダーランドとして味わってみたい。
ああ、でも続きが気になる。しかも回答者はどうするのだろうか。まだまだ、新聞は侮れないかもしれない。