2015年12月アーカイブ

クリスマスというのは、夫婦二人の家庭にとっては「つかみどころ」がないイベントでもある。若いうちであれば、ツリーのきれいなところに行ったりしたが、最近は馴染みの和食や鮨の店に行くことが多い。

24日は近所の和食屋だったが、似たような年代の夫婦や母娘でにぎわっていた。欧系料理の店は、特別メニューになることが多く、そういうのに背を向けているような年代の人が多い。

それにしても、クリスマスというの日本人の生活にとって不思議な位置づけになっている。

「子どもがプレゼントをもらう」という日であることは、結構前から今にいたるまで続いているが、「カップルで過ごす」あたりは相当怪しい。

大学のサークルは1月初旬に毎年コンサートをしていたので、クリスマスの時期は追い込みだったので、あまり意識していなかった。何となく覚えているのは、4年の頃に空気感が変わっていたことだ。練習の後に居酒屋に行ったとき、一年生の男性が「クリスマスですよねぇ」と、疑問を呈すような口ぶりだったのが印象的だ。

まさに、バブルの前夜で、それ以降どうなったのかは古文書や長老の伝承を聞けばわかるだろう。

ただし、クリスマスが戦後70年の間でどう変化したかというような「考古学」的なまとまった研究はないように思う。

ちなみに、クリスマスは「キリストの誕生を祝う日」だけど、「キリスト」の誕生日ではない。いろいろな説があるけれど、冬至近辺の異教徒の祭りに合わせてキリスト教陣営が当ててきた、つまり「裏番組つぶしのキラーコンテンツ」だったとも言われている。

まあ、経緯はともかく結果としてクリスマスは冬至に近い。つまり、もっとも一年で最も日が短い時期になるわけで、勢い家路を急ぎたくなり、人恋しくもなるだろう。緯度の高い欧州では、15時過ぎには暗くなるという。 >> 日本のクリスマスは「冬至祭り」みたいなものなのかも。の続きを読む