2016年08月アーカイブ

今年の初めに、このブログでこんなタイトルのエントリーを書いた。

【今年気になること】仲良し男子と戦う女子。

たとえば嵐とAKBなどを例に出して、メディアの上では「仲がいい男子」と「戦う女子」がもてはやされる、というお話だ。

この傾向、このオリンピックでもその文脈は健在だった。というより強化されてる。

「仲良し男子」については、先日も書いたとおり。で、気になるのは「戦う」どころか、もはや「昭和のスポ根」を地でいく女子の頑張りだ。

レスリングの吉田を中心とした人間模様、ウェイトリフティングの三宅の父子鷹物語、シンクロの鬼コーチと復活劇。男子よりも、汗と涙の密度が妙に濃い。

そして、こうした事実を受け手が望む方向に合わせて、またメディアも演出する。つまり送り手と受け手の共同作業だと思う。

じゃあ、誰が女子アスリートに、スポ根劇を望んだのか?まあ、中高年男性だろう。

閉会式の夜、近所の小さな店で食事をしていたら、こんな会話があった。常連客の一人客同士とマスターが話している。まず若い女性客に向かって

マスター「あのリレー、いい男ばかりが4人も走って最高でしょ?」

女性客「そうですよね~」

と、ここで隣の中年男性が割り込んだ。 >> スポーツ女子に「昭和スポ根」を求めたのは、誰だったの?の続きを読む