2017年03月アーカイブ

本日は2回目のプレミアムフライデーだ。

「なぜ年度末に」と揶揄されながらも、「15時に終わって花見へ行こう」という実は優れた計算づくだったのかも、と思ったんだけど昼前にしてすでに雲行きが怪しい。そして、15時ころからちょうど雨になる。

この企画、天にも見放されたのか。

で、僕がやったらいいと思うのが「勝手にマンデー休暇」だ。土日が休みであれば、金曜か月曜のどちらかをプラスすれば結構遊びやすくはなる。で、個人的には月曜を休むことが多い。2泊でどこかに行けるし、帰り道も楽だ。特にクルマの場合、日曜午後の上りは走りたくない。

少し先までのカレンダーを見ながら、まず三連休は東京にいる。あの「ハッピーマンデー」というのが曲者で、やたらと混む。全然ハッピーじゃないので、ここは外す。で、月曜日に仕事を入れないように調整しておく。

フリーだからできるんじゃないか、と言われそうだけど会社員時代も時おりやっていた。別に1日休んで何がどうなるわけでもないのだ。 >> プレミアムフライデーより「勝手にマンデー」を。の続きを読む



晴れた週末に、川崎駅の「ラゾーナ」に行った。午後のコンサートが目的だったのだけれど、早めについて何となく歩いていた。まあ、気に入ったカジュアルウェアくらいなら、買ってもいいかなというくらいだ。

しばらくして気づいたんだけど、なんとなく客が楽しそうだ。若い人どうし、あるは小さな子供を連れた親子連れが多い。おもしろいもので、いろいろな場所には「笑顔総量」みたいなものがある。3月のラゾーナは、結構多いんじゃないだろうか。

買い物や食事に出かけてきたんだから、そりゃ楽しいだろうと考えそうだけど、そうとも限らない。こういうモールやアウトレットは、全体に楽しげだ。

そして、買い物客がいてもあまり笑顔のないところがある。最近だと百貨店がそんな感じだ。

考えてみると、自分自身が百貨店に行かなくなっている。服を買う時は、アウトレットかネット、あるいは以前から知っている路面店。今回気になったので、改めて百貨店に足を運んでみたけれど、やっぱり笑顔総量は少ない。

なんというか、客がつまらなそうなのだ。

眺めながらどうしてだろう?と考えてみた。 >> 百貨店の客って、楽しそうに見えない気がする。の続きを読む



(2017年3月24日)

カテゴリ:広告など
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なんか、ムズムズする。花粉でもなければ、証人喚問でもない。「綾鷹」の広告のことなんだけど、最新のコピーはこうだ。

「この国のもてなし」

緑茶にはもてなしの心が込められている。その精神を受け継ぎ、急須で淹れた緑茶の味わいに挑み続けるという。

その意気や良し。おお、うっかりして大時代的な表現をしてしまった。というか、だったら急須で淹れればいいんじゃないか。いや、それを言ってはいけないのか。

それにしても、「この国」というのが、どこかムズムズする。そういえば、綾鷹は以前にこんなコピーだった。

「日本人の味覚は、世界一繊細だと思う。」

ちなみに広告表現において「一番」のような最上級表現はむやみにしてはいけない。数的なものであれば根拠を明示するのだけれど、何といっても「味覚」だ。しかも製品のことを言っているわけではなく、文末に「思う」とある。

だからいいのか?というと、これもまた相当にムズムズする。

でも、綾鷹はこのムズムズ感において、一貫性がある。

つまり、「世界一繊細な味覚を持つ国民が、ペットボトルのお茶でおもてなしをする」ということだ。

こうやって書いてみると、やっぱりムズムズする。

しかし、コカ・コーラのほどの企業なのだから、こうした広告をするには理由があるのだろう。つまり、こうした表現を受容する人がたくさんいて、そういう人はあまりムズムズしない。

だから、広告をああだこうだ言うのは野暮なのであって、まあ今の日本がそういうことなのか。

と思っていたら、もう一つムズムズするものがあった。 >> 「綾鷹」の広告がムズムズする。の続きを読む



先週の木曜日に、国立新美術館の「ミュシャ展」に行った。噂の「スラブ叙事詩」は、あのスケールに浸るという楽しみはあるけれど、個々の絵を見ると「ダヴィッドのスラブ版」という感じもする。別に貶してるわけでもないが、褒めてるわけでもない。

会場に着いたら、チケット売り場には列ができていた。twitterでそんなことが書いてあったので、チケットは移動中にタブレットで買った。しかし、どうして美術館のチケットを買うのに、自宅住所を入れるのか。まあ、それは本題じゃない。

中に入って驚いたのは、結構な列ができてたことだ。ウワ!と思ったら、ミュシャではなくて、草間彌生だった。と思ったら、会場の入り口は空いている。この列は、草間彌生の「グッズ」を買う人が、レジに向かって作っている列なのだ。

待ち時間、40分。週末はもっとすごいことになったようだ。

前衛の旗手と言われた彼女の集大成ともいわれた今回の展覧会だが、人々が列をなすのは工業製品を買い求めるためだ。違和感、というには安直でなんとも不思議な気分だ。 >> モノはいらない、「証拠」は欲しい。の続きを読む



春だ。なんだか妙に冷える日が続いて今日も雨だけど、この連休は本当に春だった

単純に嬉しい。

別に遠出をしようとは思わないし、何といっても自宅から半径数キロの辺りが、自分にとっては一番春らしい。

生まれてこの方、東京区部の西の方で育ってきた。公立の小中学校から都立高校へ行ったのだけれど、校歌の歌詞には「富士」か「武蔵野」あるいはその両方がある。幼稚園の園歌もそうだった気がする。

つまり、区内と言っても「江戸」ではなくて、武蔵野だ。高校では、昔の「第三学区」が行動範囲だった。そして、この辺りの春が好きだ。

昼過ぎに、近所にランチに行く。カフェでもいいし、蕎麦屋でもいい。何となくみんな嬉しそうで、ビールを飲む人もいれば子供連れもいる。そして、若い人が入れ替わる季節で、それが何とも言えない空気になる。

もちろん、東京のあちらこちらで、また日本中でそうなのかもしれない。ただ、このエリアならではの特徴がある。 >> 春は武蔵野、「第三学区」あたりの多幸感。の続きを読む