2017年05月アーカイブ

【読んだ本】穂村弘「野良猫を尊敬した日」(講談社)
店で日本酒を頼むと「常温」という言葉を聞くことがある。

とある店で「いつ頃からだろうか」という話になった。あまり日本酒の人気がない1980年代に、300ccほどのボトルに入れた「冷酒」を出すようになり、それで普通の冷や酒(ひやざけ)を「常温」というようになった気もするが、いまだに居心地が悪い。

このボトル入りの「冷酒」は、「とりあえず冷やせば飲みやすいだろう」的な感じで大手メーカーが作っていたりして、日本酒好きはあまり選ばない気もする。

ただし、80年代後半くらいから「地酒」をそろえる店が増えた。そういう店は、一升瓶を冷蔵庫で保管してあるので、大概のものは冷えて出てくる。グラスで飲むようになったのも、この頃だ。

僕が会社に入った頃、新宿三丁目によく行った店がある。というか、今でもある。そこの主人が店をやめて、それがきっかけでしばらく行かなかったのだが、最近行ったら雰囲気は変わってなかった。 >> 自分のことをきちんと書けるってすごい『野良猫を尊敬した日』【書評】の続きを読む