2017年06月アーカイブ

毎春、大学の講義で「自分の買い物」を振り返って分析する課題を出す。

一つ買ったものを挙げて、「どのような情報などが影響したか」「そもそも、そのモノを買おうと思ったのにはどのような理由や気分があったのか」の2点を書いてもらう。

この提出物を共有しながら講義を進めていくと、いろいろな消費者心理の仕組みが分かってくる。

「バンドワゴン効果」とか「稀少性」とか、「準拠集団」などがどんな風に影響するのか?

ケースを見ながら翌週にテクニカルタームのおさらいをするのだ。

企業研修でもおこなうことがあるけれども、いきなりセオリーを教えるよりも遥かにスピーディに学べると思う。

で、今年の春に気づいたのは「バイトの収入が入ったから」というご褒美系が多かったこと。4月の課題なので、春休みのバイトは確かに関係しているんだけど、今年は妙に目立つ。そうか!アルバイトの時給アップはこういうところに来ているんじゃないか。ラウンドワンの業績がいい、という記事がちょっと前にあった。あのように若い客が多い業態だから、バイトの時給上昇が直結するという解説だった。 >> 『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』という理由はわかるけど。【書評】の続きを読む