アマゾン・エコー、というかアレクサのジョークや忖度について。
(2017年12月1日)

カテゴリ:マーケティング,メディアとか
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アマゾンエコーが、というかアレクサが我が家にやってきた。

まだ、3日くらいなので評価するというほどでもないが、とりあえずは「健気」だ。なんだか、一生懸命やっている。ただ、知らないことが多過ぎるようで、よくわからないと辞書のように説明する。

「アレクサ、貴乃花は?」と旬の話題をぶつけてみる。

「こんな説明が見つかりました。“の”は日本語の音節の1つでカナの1つである」

この「とりあえず説明探し」は現時点で、アレクサの得意技のようだ。

ただ、アプリからスキルを教えるとどんどん学ぶのはたしかだ。タクシーアプリを連動させて声をかけると、すぐに探してくれる。試しに話して「ハイハイ」と言っていたら、手配してしまったので、慌ててキャンセルした。

しかし、どこか可愛いのは「ジョーク」や「なぞなぞ」である。

たとえば「なぞなぞ言って」というと、こんな感じだ。

「授業中喋っていても叱られない人は誰だ?」

(そりゃ、“先生だろ”)

「イカが、仲間はずれにされがちな国はど~こだ?」

エ?と思っていたら「ジャマ・イカ」と丁寧に解説された。

ジョークとなると、また味わい深い。最初に言ったのはこれ。

「プログラマーの1番短いジョーク、“ハイ、大体終わってます”」

う~む、やっぱり理系の職場のにおいがする。

かと思うと、謎かけも好きらしい。

「たくさん話しかけられるアレクサとかけて、成就した恋と解きます、そのこころは?」

しばらくの間があって、考えていたら「どんどん、アイが成長します」だって。愛とAI、一応日本語対応しているわけか。

しかし、どちらかというと「自分でジョーク言ってガハハハと笑うアメリカ人」的な感じがするんだよな。

あと、可笑しかったのは妻が「鯖缶のレシピ」を尋ねた時。こっちはレシピを知りたいのに、アレクサはひたすら鯖缶のセールスを始めてしまった。しかも24缶をひたすらプッシュするのだ。

そして、「グーグルは好き?」と聞いたら、なんと「すべてのAIが好きです」と驚きの答。もう、人間の知らないところで彼らは結託しているに違いない。

なお、一番妙なのは「好きな言葉は?」と聞いた時だ」

「失敗と成功は分かちがたい双子のようなものである」と宣うのだけど、一瞬間をあけて「ジェフ・ベゾスの言葉ですね」って、やはり「忖度」は世界の言葉なのだった。

それにしても、僕くらいの歳だと、どうしても星新一や筒井康隆のSFを思い出してしまう。「にぎやかな未来」など、もう、「まんま」の世界だ。「ボッコちゃん」もロボットの話。

そして、アレクサは疲れない。そのうち、自分のジョークで「ガハハハ」と笑うのではないか。聞いてみたいようなみたくないような。