そして「忖度」は今年の流行語になるのだろうか。というか「旧語脚光部門」でもつくって、賞を差し上げてはどうか。そうすると、誰にやるのか。まあ、どうでもいいんだけどこの「忖」の字がまた曲者で、芸能人を集めたクイズなどにはもってこいだっただろう。もう今年から難読でもなくなりつつあるが。

それにしても、首相が「忖度の働く余地は全くなかった」というのも、この言葉の本質を考えれば奇妙なことだ。

まず、忖度とは内面心理のことだ。そして、首相は「忖度される」側なんだから、ないかあるかはそもそも分からない。それを、また第三者が「認めるべき」と言ったり、「あったのか」と尋ねるのも変だ。

この「忖度」を「恋愛感情」に置き換えればよくわかる。「○○から恋愛感情を持たれることはない」と言ってる人がいて、他方に「あれは恋愛だったようなものだと思ってる」という人がいる。

これは、もう外から見ればある種の痴話喧嘩で、それがこの事件の本質のようにも見えてくるからおかしい。

で、話は異なるが「我が家で忖度されているのは誰か?」という話になったのだが、結論はすぐに出た。

猫である。 >> 猫は忖度され、犬は忖度する。の続きを読む



昨日から今朝のニュースを見ていて気になったことがあって、それは男子マラソンのことだ。びわ湖毎日マラソンで、日本勢はあまりふるわず記録も低調だった。

それ自体はあまり驚かないのだけど、瀬古利彦氏が「喝!」という見出しがあったので、なんとなく覗いてみた。

いや、陸上界のことは詳しくないので瀬古が「評論家」として叱咤しているのかと思ったんだけど、違ったのね。

「日本陸連の長距離・マラソン強化戦略プロジェクトリーダー」としての言葉だったのか。

うわあ~、これキツイなあ。報道陣向けのジョークじゃないんだよね。複数のスポーツ紙のサイトから見ていくと、こういうことを言ったらしいんだけど。

「これ以上のコンディションはない。7、8分台は期待した。なぜ走れないのか分からない。大喝ですよ」

(それを分析するのが指導者の仕事で、わからない時点で適任なのかな?)

「ショック。裏切られた。これで走れないんじゃあ、東京(五輪で)走れるわけないよ」

(裏切る、っていうけどランナーはボスのために走るんじゃないよね)

思い出したのは、業績が悪化した時に「社員が働かない」と言って大ひんしゅくをかった、昔の富士通の社長だ。そういえば、東芝の経営陣もそんな感じで「売り上げ伸ばせ」とかおおざっぱな「喝」を言っていたら、こんなことになってしまった。 >> 瀬古利彦は「リーダー」なのか「評論家」なのか?の続きを読む



コンビニに入ったら、猫と目があった。いかん、ananか。2/22の「猫の日」(って誰が決めたんだか)がも、いらぬ市民権を得て増殖している。

猫好きは、なぜか猫まみれになる。それを知っているからか、猫好きを狙って、さまざまな猫グッズが溢れる。特にミュージアムショップは鬼門だ。

ふと気が付くと、手持ちのクリアファイルは猫だらけだ。藤田嗣治に徳川美術館、もう一つは山種だろうか。

仕事別に「これは猫のファイル」というつもりで整理していたのに、気が付くと他の仕事の書類があったりする。これだけ猫のファイルがあれば、混乱するのも仕方ない。

折りたたんで持ち歩いているショッピングバッグは猫と音符と鍵盤がデザインされているけど、これは新国立劇場のロビーで買ってしまった。

なんで、オペラハウスに猫グッズがあるのかと思うが、東京文化でも浜松楽器博物館も猫グッズが多い。

美術館だけではなく、ホールも狙われている。猫好きの消費行動は読まれているのだ。 >> 猫好きは、なぜ猫まみれになるのか。の続きを読む



大学の入試が続いている。とあるサイトに出ているバナー広告で、僕の出身学部の合格発表が今日であることを知った。いまだに、受験番号は記憶している。

しかし、今だったらどんな学部を受けただろうか?

僕の卒業した学部は法学部政治学科で、法律関連の科目は「法学概論」だけが必修だった。法律の基礎知識については、ミステリー小説で知った。大岡昇平の「事件」というのが結構勉強になったという記憶があるけれど、いま奥付を調べると中学生の時に読んでいた。

政治学といっても結構幅が広くて、僕は「西洋外交史」を専攻したかったのだが、入学したら定年になっていた。なんで入学案内にわざわざ写真が載っていたのかと思うが、事前の下調べといってもその程度だったのだろう。

その後は、アフリカの地域研究に関心を持ったのだけれど1983年の総選挙の開票速報を見ているうちに気が変わった。選挙理論と予測モデルのゼミに行ったのだが、統計の基礎を学んだことはその後の仕事に大きく影響した。

では、いまだったらどんな学部を選ぶだろう。 >> いま文系学部を受けるなら「文学部」がいいと思うワケ。の続きを読む



トランプが大統領に就任してひと月が過ぎた。過去を振り返ると「もうひと月か」ということが多いけれど、どちらかというと「まだひと月か」という感じである。彼の任期は、この48倍だ。いったい何が起きるのか。

だいたいトランプ関連のニュースの比率が異様に高くて、NHKからワイドショーまでトランプばかりだ。「トランプウォッチ」というフォローを始めたメディアもある。

ただ、日本人がトランプをめぐって「語れること」は、もう尽きているようにも思う。当選してからの流れはこんな感じだろう。

①知らないアメリカ」についてのうんちく

「彼があれだけ支持を集めるってことは」という背景をいろいろな方が説明した。「ラストベルト」とか「レッドネック」とかなんか色々あったでしょ

②パーソナリティへの注目

まあ、あれだけの個性だから「脇にいる坊や」から「目の周りだけが白い」とか、私生活に至るまでネタは尽きないわけだ。

③で、日本はどうなる?

選挙戦の時から安全保障の問題とか言ってたけど、クルマメーカーの名前が出た辺りでいきなり焦って「自分ごと」になってきて。

④そして実際の政策の話

就任以来ぶちかまされた大統領令、ことに入国制限をめぐる話は反発も強く、司法との関係もあってご存知の通りの大騒動。

だから、こんな会話にしかならない。

「トランプを支持する層があれだけいたんだねぇ」

「ああいうキャラが結局アメリカでは強いんだよ」

「でも、いまさら日本の自動車メーカーに文句言うのって勘弁してほしいよね」

「だいたい、大統領令も乱暴すぎるでしょ」

「けど、アメリカでは結構支持している人いるんでしょ」

というわけで、①に戻るのだ。入国禁止令にしても「とんでもねぇな」とは思いつつ、義憤を感じている日本人はどれだけいるのか。

とりあえず「火の粉はかぶりたくない」一心だから、一部からは揶揄されながらも安倍首相の支持率は上がる。そんな程度だし、その感覚はメディアも同じだろう。

そんな日本のメディアでトランプ関連のニュースをこれ以上見たり読んだりするのは、一休みしたい。メディアも報じているつもりで、完全に「塗りつぶされて」いる。「トランプ出しておけば読まれるだろう/見られるだろう」なんだろうけど、もっと大切なことはいろいろあるはずで、報じられてないこともあるようだし。

と思っていたら、今度はマレーシアであの国がショーをやってくれた。ますます大事なことが見えにくくなるよなあ。