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41EjxS4V4xL3日にわたる世界史本あれこれだが、まとめの話と、少し昔の本について。

いろいろとあげてきたが、この15年ほどの「世界史本」は、ダイヤモンドの『銃・病原菌・鉄』のインパクトが起点になっていると思う。

そして、いろいろあげた中で「どれから読むか?」という話になる。これだけの量のモノを片っ端から読むくらいなら、もう少しバランスよく、いろんな本を読んだ方がいいだろうし、ハードカーバーで高価な本も多い。

そうなると、既に文庫本になっていて、ある程度とっつきやすいモノから行くというのもありだろう。

つまり『銃・病原菌・鉄』『繁栄』『「豊かさ」の誕生』あたりだろうか。『国家はなぜ衰退するのか』もいいのだが、訳がこなれていないこともあって、いきなりはきついかもしれない。

また、図書館で借りてようすを伺ってから、順に取り組むのもありだろう。ただし、忙しい人にとって、借り出し期間中の読了は難しいだろうし、読むなら購入して鉛筆なりポストイットなり、自分のやり方で読み込むことをすすめたい。

また、歴史の本はすべての事象を網羅的に扱えるわけではないし、それぞれの著者の知識にも限界がある。したがって、どんな大作にもケチをつけるのは簡単だ。

「○○についての記述が足りない」「××についての考察が浅い」などというレビューを書くことは、実は誰にもできるのだ。今回は一冊ごとに詳細な紹介をしてないので、ネットのレビューなどを見ることもあるだろうが、その辺りを踏まえた上で取り組むといいと思う。

また、今回紹介した本は、すべて英米系の研究者によるものだ。ここまでガッチリと腰の据えた研究は日本では難しいのかもしれない。

ただし、日本人が「歴史の仕組み」に取り組んだユニークな本も当然ある。まずは、この辺りを読んでから、いろいろと広げていくのもいいだろう。 >> もうちょっと、世界史の本について。の続きを読む