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%e7%99%be%e8%b2%a8%e5%ba%97a千葉の三越が閉店するという。もう三越の場合、日本橋と銀座以外であれば、どこか閉じたって驚かない気もするが、一部の報道によれば伊勢丹を含めてまだまだ閉店候補はあるらしい。まあ、三越伊勢丹に限った話ではないし、事情を聞けば、そりゃそうだろうと思う。

つまり、結構な不採算店を抱えながら一部の店で持たせているという構造が、相当に長く続いたのだ。

僕の世代は、子どもの頃に百貨店に連れて行ってもらうのが、ハレだった。個人的な体験だけど、一緒に暮らしていた祖父が鉄道グループに勤めていて、流通部門の担当だったこともあり、ことさらに好きだったと思う。

結婚してしばらくは、あちらこちらに行っていたが、気がつくと足が遠のいている。そして、たまに行くと、空いていることに驚く。一部の店は賑やかだけど、都心でも空いてる店は週末でも静かだ。そりゃ、郊外店舗はきついと思う。

一体、店ってどのくらい減っているのかと百貨店協会のレポートを見ると、たしかに減っている。ところが、それ以上に売り上げの減り方が厳しい。 >> 数字を見て驚く、百貨店の後手後手。の続きを読む



先日、久しぶりにリアル書店に行った時のことを書いたら、昨日は神戸市内で中核書店が閉店したというニュースがあった。記事はこちらだが、ネットでも話題になっている。問題点はこちらの声の通りだろう。
記事の中で「ネットの”おすすめ機能”」が上がったことで、書店の優位性が脅かされたというが、僕はそうなのかな?と思う。
書店の、おすすめや分類も結構不思議なことになっているからだ。
先般、北斎関連の本を求めて大型書店に行った時、美術書のコーナーでは結局買わずに、一応歴史のコーナーへ行った。やはり芸術系の本は殆どなかったのだけど、久しぶりに歴史関連の棚を見ると、唸ってしまう。いや、あまりいい意味ではなく。
本棚には、いわゆる「仕切り板」がある。本の間に挟んでいる板で、メジャーな作家やテーマで分類される。
で、この書店は明治以降だと、まず「福沢諭吉」がドーン、とある。次はぐっと減って「後藤新平」が数冊。そして「北一輝」が3冊程度。作者名は他にはない。全体として荒涼としている。
かと思うと「戦争責任」という仕切り板もあるのだが、これも3冊くらい。書店の「思い入れ」というよりは「思いつき」にしか見えない。
そういえば、ネットでも同じだった。僕も「何でもamazon」というのもどうかと思って、一時期他のネットショップで買っていた。ところが、こちらには「スタッフのおすすめ」に合わせた作りになっていて、これがまた使いにくかったのだ。
本好きは、みな書店が好きだった。だから書店閉店は寂しくは思う。思うのだけれど、残念ながら、リアル書店の方が、どんどん遠くに行ってしまった。

>> 「文化の担い手」という書店の呪縛。の続きを読む