それでは、まず「マス右派」の人々。当然、大手代理店に多く年長になるほど多い。そして、いまは経営メンバーにも入っている。
一方で若くなるほど、比率は下がってくる。簡単に言うと、勢力が急減している。
分かりやすい例は「広告批評」の休刊だろう。マス右派の教典が消えてしまったわけである。
衰退の理由は今さらながらに明快である。広告主が右脳型広告を求めるケースが減少したのだ。いまに始まったことではないのだが、賞などで評価されるものではなく、販売に直結するような解決策を求める。結局、広告から広義の販売促進へ軸足が移るようになった。
広告賞のリスト、特にテレビ以外のメディアの新人賞などを見ると驚く。その広告を知らない、というのはまああるとして、「広告主を知らない」ことが多い。つまりオーナー経営者などがパトロンとして機能している企業は、決して大規模でない。
つまりマス右派の広告活動はマーケティング活動、というか経済活動のダイナミックさとは乖離し続けているのである。
マーケティング上の結果を求めないような企業にパラサイトを繰り返すこうしたビジネスモデルは、おそらく衰退を続けていく。というより、予想以上に「まだ持っている」感じである。
実はフリーランスのクリエイターでもアタマのいい人は、右とか左とかにこだわっていない。賞とは無縁と割り切って、きちんとしたソリューションを提供している。
むしろ大変なのは、経営陣の中にコッテリと右派が健在な場合である。危なっかしくて見てられない。
僕がそういう会社にいたら、逃げ足だけは鍛えておくだろうな、若いうちから。