そして、ネット左派である。
彼らは「マス広告」に対して以下のような批判的観点を持つ。
*マス広告はそもそも必要な人以外に情報を届けており費用の面で非効率である
*仮に届いたとしても人々は容易に態度変容を起こすわけではなく、自ら情報を探索する
*そのためには消費者の検索などの行動に合わせて情報を提供することで購買を促進できる
いわばターゲティングの精緻化によって、広告の役割が大きく変わるというわけである。
当然ネット右派の人々も、ターゲティングの精緻化の意味はよく理解している。だがネット左派は、広告による態度変容についてかなり懐疑的であるように思う。
今後、このあたりの「左右大連立」がどうなるか。同じネット系でも、意外と温度差があるかもしれない。
ネット左派には、伝統的な広告ビジネスに携わっていなかった人も多い。つまり、いままでの3派は何だかんだいいつつ、「本籍地が広告」という人も多かった。
ネット左派はもっと多様である。「広告工学」という言葉を使うように、エンジニアの人も多い。というより、そうした知識と技術がなければネット左派としては成立しないのだ。
グローバルな動向においても、こうしたターゲティングの精緻化は止まらないと思われる。したがってネット左派は今後も情報の発信地であり続けるだろう。どのような広告観を持つにせよ、テクノロジーへの理解なしに、広告ビジネスを継続させるのは困難だからだ。
こうした技術への理解に懐疑的な経営者のいる企業には長く勤めることを薦めない。