別に4つの派に分けたからと言って、業界関係者がどこかに属すべきだ、とか考えたわけではない。むしろ、こうした枠組みを脱した人や企業から、新たな機会を得ていくだろうということである。
それは広告主の視点に立てばわかる。彼らにとって、一番困っていることは何か?マーケティングコミュニケーションについて、ワンストップで相談できる社外スタッフがいないことである。
いるところにはいるのだろうが、きわめて少数である。多くの広告主は「いない」と感じているのが現状だ。
そうした中で、「広告ビジネス」の内側にいる人は何を意識するべきなのだろうか。
ちょっと考えれば方向性は見えている。
大雑把に4つに分けてみたが、明らかに夕暮れを迎えているのは「マス右派」つまり、「広告ドーンで態度変容」というナイーブな広告観の持ち主たちだけである。
ただ、彼らはまだ広告のメインストリームであるように見える。
見える、と書いた理由は簡単だ。表面の潮の流れと深層海流がまだずれているからだ。変動は時間の問題である。
どのような人がリーダーシップをとるのかはわからない。ただし、経験値は重要になっていくのだろうな、という予感はある。「マス左派」と書いたが、既存の代理店でテクノロジーに理解があり、ビジネスの結果を出すことに関心のある人がリーダーになれば、いい意味での再編が起きるだろう。そのリーダーにグローバル感覚があることも求められる。
会社ではなく「人」を中心にした業界再編が行われると思う。
マス右派は独立系の若手デザイナーを中心に一定の影響力を持つだろうけれど、広告という枠組みから脱して活躍の場を見つけると思う。そう考えると、メディアビジネスにパラサイトしながら延命を図る古典的「マス右派」の「処遇」は業界全体のテーマなのかもしれない。