学生から相談を受ける季節になってきた。
3年生は早くも就職活動である。こんな時期に動かざるを得ないような仕組みについては、書きたいこともあるのだけど、それは近著の方でいろいろ書いた。まずは今の学生を助けることが第一である。
大学の後輩や、青山学院の2年前の教え子、さらにはその友人など色々と会う。僕は、マーケティング・広告関連のコンサルティングだけではなく、キャリア論がもう1つの専門なのである。
とは言え、最も多いのは「広告業界に行きたい」という話だ。もっと分かりやすくなると「電通か博報堂に行きたい」と言うことになってくる。
これが結構困る。僕は20年以上前に博報堂に採用されたけど、20年も働かずに辞めている。立場としては微妙だ。
「なんで、広告に行きたいの?」とか本気で聞いてしまう。自分がどうして広告業界に憧れていたのかとか、既に忘れているようである。
というか、本当に忘れている。
そうなると、聞かれて大変に当惑する質問がある。
「山本さんは、なぜ博報堂に行きたいと思ったのですか?」
これが困るんだな、ホントに。
いつも聞かれていたのだけど、この3年くらい、つまり会社を中退してからは本当に忘れている。
「なんで辞めたんですか?」と聞かれれば「建前篇」「本音篇」とか、フルコースで1時間くらい話せるんだけど、ホント、なんで広告代理店に行きたかったんだろ。
いや、断片的には覚えてる。「フツーのサラリーマンなんかイヤだ」「なんとなくモテそう」「給与はそこそこよさそう」(本当に"そこそこ"だったと思う)。
でも、そんなこと面接で言えないし。
「表の理由」は全く記憶になし、という事態なのである。
そんなものなのかな~。
11月は「広告=ラブレター」に茶々を入れているうちに専門的な話が多かったけど、しばらくは「広告人のキャリア」について考えてみようかな。
それは、自分自身の今後にもつながるし。