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広告志望学生との対話。②
(2008年12月 2日)
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コメント(2)

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「何で、電通や博報堂がいいの?」
「大きい会社の方が最先端のことに取り組んでいると思うんです。メーカーでも上位の企業のほうが新しいことに取り組めると思うんです」
「なるほど」
「自動車でも環境問題に対応しているような企業は。みんな上位ですし、一般論としてもそう言えるのではないでしょうか。広告でも、電通や博報堂、ADKなどの上位企業が新しいことにチャレンジしていると考えました」
「新しいことって、どんなこと?」
「インターネットはもちろんですけど、それ以外にもいろんな新しいことはあるのではないでしょうか...まだ研究中ですし、その辺をこれからOB訪問などで聞きたいと思うんです」
「わかった。大きい会社を志向することは別に悪いことじゃないけど、"大きい"からというだけではなく、"新しい"からというのは一定の説得力があるね」
「ありがとうございます」
「ただ、本当にそうかはわからない」
「何でですか?」

「一般に、メーカーなどが"新しいこと"に取り組むためには、自らがかなりの金額の研究開発投資をおこなうわけだ。ガソリン自動車が将来立ち行かなくなると仮説を持てば、ハイブリッドや電気自動車の研究を行う。プリウスというハイブリッドの市販車が出て、もう10年以上だ。その技術を実用化するための研究開発は、かなり長い年月にわたっておこなわれていたはずだ」
「わかります」
「広告はどうだろう?」
「広告会社が新しいことを開発しているのではないですか?」
「たしかに、研究開発のセクションはある。僕もいた。でも、自分たちで変化を起こして、世に問うてるとは言い難いな」
「そうなんですか?」
「歴史を見れば瞭然だろう。紙媒体から電波へ、そしてインターネットへ。これは広告代理店の外で起きた変化だ。広告業界は、その技術の変化に対応しているけど、自らリスクをとって、変化を主導してきたわけではない」
「なるほど...何となくわかります」
「そうすると、どうだろうか?規模の大きい会社が、本当に変化を主導するのだろうか?」
「わかりません...ね...」
「むしろ、過去のしがらみが重荷になって転換が遅れるかもしれない」
「はい」
「規模が大きいから、変化を主導できる。それは何だか怪しくないか」
(続く)


コメント(2)
[ タカヒロノリヒコ ] | 2008年12月 2日 11:57

広告代理店は(学生にも盲目的に志望先として選ばれるだけの)ブランド価値というものを持っているけれども、ちゃんとその価値に等しいだけの「機能的価値」を持っていないという、話。ですねぇ。


[ Author Profile Page 山本直人からタカヒロノリヒコへの返信 ] | 2008年12月 2日 12:56

なるほど。そういう解釈は正しいかも。「属性」にいたってはさらに怪しい、と。




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