中川昭一は、もはや日本を代表する「グレート・コミュニケーター」と言ってもいいのではないだろうか。
彼の記者会見が問題なのは「飲酒疑惑」とか「しどろもどろ」とか、そういう水準のものではない。
ネタとしてあまりにも「面白すぎる」ということにある。
しかも、表情も言葉も動画的だ。そしてさらに凄いのは、国境を超えて「面白い」ということだ。
You Tubeでは"Japanese finance minister drunk at G-7"というわけで、他にも結構アップされている。
これは、「グローバルなコミュニケーション」で悩む、マーケターや広告関係者は見習わなくてはいけない。
「日本語だから通じない」という常識を、彼は覆している。とにかく、変なものは変だ。そして、あの眼の危なさ。眼の持つインパクトをあそこまで具現化したケースがあっただろうか。
あの鬼気迫るというか幽体離脱したような眼の前では、オバマやヒラリーは「ハリウッド俳優が演じる政治家」にしか見えない。
そして、所作。あらぬ方向を探して、それをサポートしようとする白川総裁のキャラもあいまって、無声映画でも通用するような振る舞いだ。チャップリンやキートンも、こんな演技はできないだろう。
もしかしたら彼はこの記者会見のおかげで大臣の座を棒に振るかもしれない。だが、彼はそうして身を挺して、「グローバルなコミュニケーションのあり方」を私たちに教えてくれたのだ。
あの会見が元で石もて追われるように、政界の中央から去る可能性もある。でも、しばらくしたら「泣いた赤鬼」に出てくる、「青鬼」さんのような人だったことが分かる日かもしれない。
しかし「GDP年率12.7%減」とセットのニュースになったということは、あまり運のいい人ではないのかもしれない。
【追記】このようなエントリーを書いたら、30分もしないうちに辞意表明の速報が飛び込んできた。かつてこうした理由での国務大臣辞任があったのかな。
あれは、円安誘導のための為替介入だったのではないでしょうか? オバマ政権の保護主義的な流れに身を挺して抗ってみせたのだとしたら、彼こそ真のサムライだ!
ただ一番の問題なのは、あれを超える誠実さ、面白さ、感動、
驚き意外性、ばかばかしさ、人間らしさが、今後他のどんなお笑い、ドラマ、映画、音楽のパフォーマンスが繰り広げられようが、匹敵するものは見れないだろうという事です。
あってはならない事には間違いありませんが、恥ということだけではなく、日本人の裏表ない可愛らしさの面も感じられた。
遅くなりました。何だか、政権の致命傷になっっちゃいそうですね。これで解散なら「ゴックン解散」ですか。
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