
近所の花屋の前を通ると、道端にまでアレンジメントフラワーが溢れている。そうか、明日は母の日なのか。
父や母の誕生日には花を届けることもあるけれど、母の日や父の日には何もしない。それどころかクリスマスにプレゼントを買うこともないし、要するに世の中の誰かが決めたイベントには乗りたくない性格なのだろうか。
誕生日や就転職などの個人的な節目があれば、惜しまず祝うんだけど。
で、このあいだ人と話していて思ったのだけど、そうなったのは母の日のカーネーションに原因があるかもしれない。
小学校の4年頃だと思うが、妹2人と算段して、はじめてカーネーションを買おうと思った。予め花屋で値段を聞いておいて、「このくらい買えそうだ」と思って、当日か前日に花屋へ行った。
そうしたら、値段が倍くらいになっていたので、とても寂しい思いをした。
で、その時、花屋の人に理由を聞いた。
「母の日には、皆が買うから高くなるんだよ」
というわけで、10歳の頃に「需要と供給」の概念を学び、価格決定のメカニズムを知ったわけである。
ただし、当時の僕はこのような自由市場経済の仕組みに不満を覚えて、社会主義を学び始めた。
というのは、嘘で、とりあえず母の日にカーネーションを買うのはやめてしまった。というか、そういうイベント自体に関心を持たなくなったのだった。
しかし、あの花屋の繁盛ぶりやクリスマスの頃の狂騒を見ていると、自分が少数派なのだとは思う。
ここで思ったのだけど、この頃から行動パターンの原型があったのかもしれない。まず、予め市場リサーチをしているし、高価になっている原因を解明しようとしている。おお、やはりマーケティングの仕事は天職だったのか?とか一瞬思ったんだけど、さぞかし嫌なガキだったんだろうなあ。