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SMAPは資本主義の「魔よけ」か。
(2009年8月 6日)
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テレビを見ていたら、ドラクエⅨのCMをやっていた。
SMAPだ。そういえば、このシリーズは前にも彼らが出ていた気がする。国民的ゲームに、国民的アイドル。でも、30代半ばになろうとする男性5人がじゃれあっているのが、未だにこの国では最強なんだ。
それは、そうかもしれないけど、SMAPの存在って本当に不思議だ。
別に恨みがあるわけでもないけど、SMAPは何となく「不況の象徴」である。
バブル崩壊後にメディアに出てきた。ananの「いい男」で木村拓哉がV15だったというけど、それは日本が停滞した15年にも重なる。「基本不景気」な時代の中で「外したくない」心理が、"安全パイ"としてのSMAPを選択させる。
メンバーの中には、交通違反をしたり公然わいせつをしてしまった人もいるのに、それでもメディアは彼らに頼る。通信会社のCMで、ごっそり移籍しても「さもしい」とか「えげつない」とか誰も言わない。
もう、日本人にとって、また企業にとって、というか資本主義にとってSMAPは「魔よけ」なのではないか?とさえ思う。護符を貼っておけば、どうにかなる、安心だろう。それは、そうだ。
しかし、思考はそこで停止する。

マーケティングも停止するけど、それだけじゃない気もする。5人の男性がじゃれ合っている風景は、きっと多くの日本人にとって、とても安心感があるんじゃないか。それは、現実にはない「のどかな郷愁」なのだと思う。
昔、「ホームドラマ」というカテゴリーがあって、そこでは色んな問題が起きるんだけど、ちゃんと家族が機能しようとしていた。そんなドラマが見向きもされなくなった頃に、SMAPは日本人にとって「いつか帰りたい家族風景」なんじゃないか。
そうなると、彼らも大変だ。男だけでは家族にならないから料理を作ったり、場合によってはママ役もやらねばならない。長兄役も必要だ。そういえば、大昔に家出した兄弟は元気なんだろうか。
そして、SMAPは今日もテレビに出る。番組にもCMにも。不安に溢れる日本の「魔よけ」として。
そうだよ、「魔よけ」なのだ。「アイコン」なんてシャレたもんじゃない。彼らがいれば、悪霊は退散してくれる。
そして、日本の資本主義は延命してきた。
けれども、ドラクエのCMとか見てると「痛々しい」感じがしてならない。今度できるらしい消費者庁は「タレントの賞味期限」は管轄してくれないのだろうか。




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