本や雑誌が売れないという話は、「ネットの時代にカネを出すのがバカバカしい」とか「そもそも不景気でカネがない」とか、割合と「おカネ」との兼合いで語られてきた気がする。
それはそれで分からないでもないのだけれど、なんか割り切れないな~という話を知り合いとしていた。モノが行き渡ってしまうと、3次産業にシフトして「物欲から情報欲へ」みたいになり、「情報大爆発」の中でいろんなビジネスチャンスがあるんだよん、という物凄く大雑把な話をみんな思っていた気がする。
まあ、そんなものだろうと僕も思っていた。
でも、そもそも「情報欲」が何となく低下しているんじゃないか?というのがその知り合いと話していたときの根拠のないカンだった。
根拠がないわけじゃないんだけど、最近殆ど本屋に行かないし、新聞も家に来るけど読まないし、テレビのニュースも見なくなっているけど、特に不便もなく仕事ができていて、情報に飢えていない自分自身を思うと、何だかそんな気もしていた。
なんてことを考えていたら、「フリーペーパーも結構大変だよん」という主旨のこんな記事があって、もしかしたら「情報欲」もホントにそこそこになっちゃったのかな、と思ったりしたのだ。
ア~ッ、と思ったのはあのR25の配布場所が半減していたということ。たしかに、手に取ることは減っていて、たまにネットで読んだりしていたんだけど、そんなに減っていたのかと。別に部数が半減したとは書いてないけど、どうなっているのか。少なくても頭打ちか低下ではないかと推測はできる。実感として読んでいる人が減っている感じはあるし。
なんてことを考えていたら、R25がABCへの部数報告を中止していたという記事。別にABCに報告していない媒体自体はあるので驚かないけど、何でこの時期なのか。「公査を受けるのに何十万円とかかる。コスト削減のため」というコメントは、1000億単位の売上げを持つ会社のメッセージとしては聞いたことがない気もする。
ただ、もともと出稿費もかなりの価格のようだったので広告主側としては、かなり気になるのではないかな、これは。
曲がり角なのか、実はもう曲がっちゃったのか。しばらく「情報欲」のウォッチが大切になる気がしている。
面白いエントリーですね。興味深く読ませて頂きました。ありがとうございます。
情報欲が減っている。というのは、何となくピンと来ないのですが
フリーペーパーに限って言うならば、ブームが過ぎ去って正常値に戻ろうとしているように思えます。2007年~08年は猫も杓子もフリーペーパーと言って良いくらいに増えすぎていたように思えます。
また、情報量は増えましたが、情報質が充実しているかというと、そうではない。
増えた情報の多くは、薄く欠けたものばかりです。本当の"質"に重きがおかれた情報が少ない。薄くて意味のない情報を大量に流しているせいで、フリーペーパー界隈全体に対する価値が、下がってしまった。
フリーペーパーの敗因の本質はそこにあるのではないかと、私は考えています。
これは、ユーザー数が収益性が直に繋がっているというビジネスモデルのために、フリーペーパーは打撃を受けるスピードが早かったというだけの話で
WEBにもTVにも、新書ブームにも同じ事が言えると思います。
この件に関する、考察リンクを最後にペタリと。
DESIGN IT! w/LOVE テキスト情報過多の時代に人は何を感じるか
http://gitanez.seesaa.net/article/115397682.html
わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる 「本の現場」はスゴ本
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2009/09/post-141b.html
ありがとうございます。「薄い情報」が問題の本質だとするなら「情報欲」というより「情報への期待値の低下」と言った方がいいのかもしれませんね。安易に「情報がビジネスになる」という発想はこれから危ないのだろうな。と思ったりしてます。
いつも拝読させていただいています。
昔ほど、ライフスタイル自体を左右してしまうような情報格差が媒体と生活者の間にないような気がします。
また、「情報欲」の先にある「社会欲」がSNSなどにより満たされてきているのではないか?と。つまりは、人と繋がる為に必要だった「話のネタ」が、生きていく上でさほど必要性がなくなって来ていると私は感じています。