たまには政治の話。
新政権が発足して、先月頃までの支持率は十分に高かった。これはある意味当然なわけで、多くの国民にとって「自分で選んだ内閣」だから、支持はされる。
投票したのに支持しない、というのは「投票した自分がバカだった」ことを認めるからである。
ところが、ここに来て何となく怪しい空気が流れてきた。典型は郵政をめぐる謎の人事だろうか。
こういう時の心理をわかりやすく考えてみよう。評判がいいと聞いて有名なレストランをようやく予約したとする。ところが3ヶ月待って行ってみると、どうもサービスが怪しかったり、料理が今ひとつだったりする。
「いや、これが今時のスタイルなのだろう」「俺の方が味を知らないからな」というように、人は自分の行動を正当化しようとうする。心理学でいう「認知的不協和」の状態になる。
これが、今の民主党政権に対する空気感だと思っている。ここで「不支持」と言うことは、2ヶ月前の自らの行動を愚かだと認めてしまうからだ。民主寄りの記事を一生懸命書いていた週刊誌の見出しが最近痛々しくなっている。
では、このレストラン、「メゾン・ド・ミンシュ」はどんなことになっているのだろうか。
メインディッシュが「鳩」の料理であることはみんな知っていた。ただし、まず出てきたアミューズはどうも小ぶりである。量を25%減らしたらしい。
メニューも変更されて、オードブルがかなり寂しい。今までのレストランはムダにカロリーが多かったことの反省だというが、料金は今まで一緒だという。ちなみに、来春には子ども向けの格安メニューが登場するという。
子どもがいる人は、うれしいかもしれないけど、まあこの辺りも今時なのだろう。まあ、いいのだろうか。
というわけで、メインを待っていると、予定外の「海亀のスープ」が出てきた。忙しいのでシェフだけではまかない切れず助っ人を呼んだらしい。ところが、この助っ人の作った亀の料理が、かなり妙である。少なくても「メゾン・ド・ミンシュ」の客は首をひねっている。
「懐かしい」味ではあるが、「昔はこんなまずいものを食っていたな」という感慨が湧くだけである。気の短い客はクレームをつけている。。
かくしてメインディッシュはまだ出てこないなのだが、ギャルソンが寄ってきて耳元でささやく。
「ちょうど鶴を解体するのですが、そちらも御賞味されますか」
かくしてレストランにおける認知的不協和は頂点に達していくのであった。