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日本航空。
(2010年1月20日)
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僕が大学を受験する年の2月。毎日家で最後の追い込みをしている頃のことだった。
ホテルニュージャパンが焼けて、JALの「逆噴射」事件があった。
そして就職活動をしていた年の夏。たまたまサークルの仲間と飲んでいる時に、後から来た友人が言った。
「JALが落ちたらしい」
帰宅してテレビを見ると、大変なことになっていた。
受験や就活など、自分が追い詰められているような時に起きたニュースは、まさに「エピソード記憶」として良く覚えているものだ。JALの昨日のニュースを聞いて、改めてそう思った。
そして、入社して配属された東京ビルにはJALの本社も入居していた。地下の社員食堂、通称「JAL食」へも行った。
JALという会社に特段の感情はないが、こうした事態になると妙な感慨が湧いてくる。
JALはかつて広告においても一世を風靡していた。特に1960年代のグラフィックはいま見ても質が高い。自分自身が生まれる前か幼少の頃なので記憶にはないが、入社してから当時の年鑑で知った。
時代も追い風だった。
広告を作る際の「いい環境」というのは幾つか挙げられるのだろうが、もっともありがたいのは消費者が「下から目線」になってくれること。つまり「憧れ」というポジションを獲得できているということだと思う。
かつてのJALはまさにそういうポジションにあった。飛行機に乗る、そして海外に行くことはまさに憧れだった。しかし、その広告は節度が感じられて、それがまたトップブランドとしての風格を漂わせていた。

経営がこういう状況では、広告どころではないかもしれない。しかし、企業として何らかのコミュニケーションを続ける必要性は高まっている。派手なマス広告をすれば「なぜこんな時に」という空気になるだろうが、こういう時だからこそセールスは強化しなくてはならない。
逆に考えればチャンスかもしれない。多くの国民がJALという会社を注視している。
ちなみに僕は基本的には「もう一社」の方を利用している。何となく「トップ企業」の製品・サービスは避けるのだ。もともとの心情か、二番手企業に在籍したせいかわからないのだけど、羽田空港ではもっぱら「第2ターミナル」である。
天邪鬼なもので、こうなるとJALが気になってくるものだ。特にマイルでロックインされてなければ、そうした客も出てくるんじゃないかな。
ところで、家の近くに、こういう会社のビルがある。HPの左上にあるマークがビルの上にあるのだけど、あまりにも「昔のあのマーク」に似ていて苦笑してしまう。もっとも、このマークを見ても若い人はピンと来ないのかもしれないが。




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