「立ち位置」という言葉を聞いたのは、2001年の頃で社内の先輩が口にしていた。その方は現場の制作から本社に転じていて、まあなんというか悩んでいたような気がする。
「仕事の上での立ち位置が大事なんだ」というような話で、まあ意味は分かるのだけど「タチイチ」なんて聞いたことがなかった。今でも辞書では見ない。
ただし「立場」ではよくないようで、広告業界特有の言葉の先走りかと思っていた。そのうち若い人も言い始めて「直人さんの立ち位置は......」とか言う。
「立場」というのは主に言い訳に使われていて、管理職が「気持ちは分かるがオレの立場では......」というように拒絶の口実になっていた。
したがって部下は「あの上司は自分の立場ばっかり」という陰口を言う一方で、「部長の立場を超えて動いてくれた」とかいうのは賞賛だったりする。
このように「立場」をしっかりさせることは、ネガティブな面が強調されやすかったが「立ち位置」は、ポジティブに捉えられていた。そんな気がする。
「得意先でも上司の前でも立ち位置が変わらない先輩」などは、若手からは好意的に見られているようだ。
ただし、個人的にはこの「立ち位置」はあまり好きではなく、何となくギョーカイ特有の「口にすると心地よい」物言いに聞こえる。
組織がフラットになって、管理職をプレイングマネージャーとかいうようになってしまい、与えられた「立場」が流動化したことが原因の一つだと思う。その結果、上も下も「立ち位置探し」。みんな自分のポジショニング探しに夢中になっている
あと、広告代理店なんかでは相変わらず、やたらチーム人数が多いようだ。得意先に「何か最近の代理店さんって、ますます大人数で来るんですけれど」という話を事業主から聞くことが多い。リーマンショック以降だろうか。
結局自分の社内ポジショニングのために労力を使う。それって何なんだ。やっぱ「立ち位置」って胡散臭い。
はじめまして。
通りすがりですが、なんとなくコメントしてみます。
個人的には「立場」と言うと
役職や何らかのコミュニティの中での役割による
ポジションのイメージが強いかなぁと思います。
友達関係の中でも、「オレの立場ではそこから先は無理だ」なんて事もありますし。
それに対して、「立ち位置」というと
”視点”に近いイメージでしょうか。
どの視点で物事を捉えたり、発言するか。というような。
どちらかがポジティブとかネガティブとかのイメージはそんなになく、関連性も特になくて
それぞれが独立していると思います。
それぞれの立場でそれぞれの立ち位置があったり。
逆に立場なんてナンセンスな状況で、立ち位置があったり。
ただ、やっぱり「立ち位置」なんて言葉は一般的でないかもしれませんし
そういう意味では胡散臭いのかもしれませんね。
コメントありがとうございます。
まあ、新語、とくに広告業界で出てきたものは基本的に胡散臭いので。たまにいい言葉もあるんですけど、見分けるのが難しい。