naoto_yamamoto:Blog / 桃園雑科帳
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居所の旧町名は桃園。犬屋敷の跡に植えられた桃が一面に広がっていたと言います。

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スペードの女王とオペラのダメ男。

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ボリショイ・オペラを聴いた。6月21日にNHKホールでおこなわれた「スペードの女王」。NHKホールだと、かなりいい席ではないと何も聴こえないので、どうしても値段の高い席が欲しくなる。だから、よほどのことがないと、このホール自体に行かない。
で、まあ今回もいいか、とあきらめていたら、直前になっていい席が「お値引き」というメールが飛び込んで来て6月に入ってからチケットを入手した。ほんと定価で買われた方には申し訳ない。
演奏の方は、主要キャストの歌唱に隙がなく、演出もシンプルにして奥深く、指揮者とオケは安定感抜群で、今回のような演奏を東京で聴くことはあまりないだろうな、と思う。
オペラは有名どころの演目は、一通り生で聞いたけれど、実は何度も聞きたいと思うものはそんなにない。自分は決してオペラ好きではないのだろうなと思う。
「スペードの女王」は一度も聞いたことがなかったので今度行ってみたのだけれど、これもまた結構厳しいストーリー。プーシキンの原作で「エフゲニーオネーギン」と類似した虚無感がある。
出てくる男が「ダメ」な感じで、チャイコフスキーがオペラにしたのも何となくわかる。

見終わった印象は「タンホイザー」に似ている気がした。タンホイザーは色欲に負けた男で、こちらは金銭欲に負けた男。まあ、このまとめ方も大雑把ではあるけれど、オペラって「ダメな男」と「立派な男」の出てくるパターンがあって、結構「ダメな男」に名作がある気もする。
あと、チャイコフスキーの「劇的な感じ」って、シンフォニーで発揮されるんだな、とつくづく思う。「シンフォニー」と「オペラ」の両方で一定量の名作を残すのはたしかに難しい。チャイコフスキーはベートーヴェンから続く「シンフォニー系」の人なのだろう。
両方で一定量の成果を出した作曲家っているのか?と思うとモーツアルトくらいしか思い浮かばない。スペードの女王でも劇中劇の音楽がモーツアルトを意識していたけれど、後世の作曲家にとってモーツアルとは恐れ多くも、超え難い厄介な存在だったのかな、とか思いつつ。
NHKホールは2階3列だと音響的にはさほど悪くもないけれど、ロビーの「弁当廃棄用ゴミ箱」とかが並ぶ様を見ると、相変わらず文化の香りとは程遠い場所ではあった。



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