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居所の旧町名は桃園。犬屋敷の跡に植えられた桃が一面に広がっていたと言います。

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カサブランカ@東京宝塚
(2010年1月23日)
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もう先々週なのだけど、東京宝塚の「カサブランカ」を見た。
いや、どうなることかと思ったけど、十分に「カサブランカ」だった。あとでDVD見たいなという気分になって実際に借りて見たんだけど、出来が悪けりゃそうは思わない。
カサブランカのような作品は時代の申し子だ。一組のカップルというのは、過去から未来に無数に存在する「小さな物語」だけど、異国間の戦いのような「大きな物語」は、その"大きさ"が時代によって異なっている。
もし、いまの日本で「大きな物語」を作ろうとすると結局不自然になって、嵐の「最後の約束」みたいに「やってることは大きいけど、動機の物語は小さい」くらいじゃないとおさまりがつかない。
戦争を背景にしたラブストーリーに名作が多いのは、小さな物語と大きな物語の交錯が劇的な効果をもたらすわけで、その交錯をどう扱うかで、お話の出来が変わってくる。
この手の脚本では、小池修一郎は磐石だな、と改めて思うわけだが、主役以下も十二分に健闘していて、新トップの大空祐飛もちゃんとボギーになっていた。(全く同じわけではないけど、もちろん)

ただ、発声が独特なのか、ややくぐもった歌になる。「息は腹から出すけど、声は喉から出る」もののはずなのに、彼女の場合は「腹から声が出ている」ように聞こえるのだ。
もっともラスト近くの長いソロの後で、セットのピアノの上にあったコップを手にしていたので、喉が磐石でなかったのかもしれない。
改めてDVDを見ると、宝塚の舞台はいい意味で「精緻な再現」である。気づいたのは、この映画かなり制作費が抑えられている。場面のほとんどは酒場だし、戦時下であわてて作ったのかもしれない。
いずれにせよ、沢田研二が、というか阿久悠が「あんたの時代はよかった」とボギーを懐かしんでから四半世紀以上が経って、「カサブランカ」自体が伝統芸能の領域に入っている気もする。
そういう意味で宝塚にとっても「とっつきやすい」ことになっていたんだろう。この時代の映画を舞台化というのは宝塚にとっても、なかなかの鉱脈かもしれない。「12人の怒れる男」とか面白そうだが、娘役に出番がないか。



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