新刊を出した。と言ってもちょっと前なのだけど、改めてご案内。
「ネコ型社員の時代」というタイトルで、新潮社から出ている。概要と購入のリンクはこちらから。
タイトルからもわかるように、思いつきで書いた本ではある。編集者に「これは思いつきなんですけど」と持ちかけたら、「本なんて、すべて思いつきですから」ということで、進めさせていただいた。
2005年に出した「話せぬ若手と聞けない上司」の中で、「新入社員は猫型だった」と書いた。それが、気になっていて、ずっと世の中を見ていたら、こういう本になった。
ネコは日常に強い。つまり、何も起きなくても、その毎日を圧倒的に肯定している。
少なくても、そのように見える。
「メシ・クソ・寝る」の繰り返しで、飼主もそれに追われながら、お互い歳を重ねていく。単純でありながら、それが時間の流れだ。
日本が低成長から、ゼロないしはマイナスの時代になり、人も減れば、そうやって日常を肯定する勇気が必要になる。
だが経済成長という概念は、ネコの達観に馴染まない。
じゃあ、社員や企業はどうすればいいんだろうか?と考えてみた。
帯には「マイケル」に登場してもらった。このご時勢、あまり軽いノリに見られるのはどうかと思って「自己実現幻想を超えて」という堅い副題をつけて、バランスをとろうとしてよく分からなくなった気もするけれど、結構いい本だと思う。(←謙虚だかそうでないんだか)
この本を読んだからといって、明日から、売上げが倍増したりするような話ではないけど、興味があればぜひご一読ください。
世間では仕事始めだが、僕は来週まで殆ど休みである。
というか来週からの仕事のための勉強や準備をしているので、基本的には家や近所にいる。7日に午後から国立演芸場に行くくらいしか予定もない。
例年にないスロースタートなんだけれど、月の後半から3月に至るまでは、例年以上に慌しい。
3月には久しぶりの新刊を出す。何かを出すと、新たな仕事の展開がある。今回のテーマはいつになく"思いつき"の面もあるので、どうなるか楽しみだ。
ふと気づくと、今の手帳を使い始めて20年以上になっている。英国の"レッツ"の製品である。入社3年目に「レッツの手帳」の雑誌広告のコピーを書く機会があり、その際もらったのがきっかけでずっと使っている。
一度会社を辞めた年に、大判のものがいいような気がして変えたことがあるのだが、翌年には戻した。手帳を大きくしても自分の時間が増えるわけがないのである。結局ジャケットの内ポケットに入るこの細長いサイズで十分だということを知った。
いろんな自己啓発の怪しいお話の中でも「手帳で夢がかなう」というのは、怪しさにおいては最右翼だと思う。そもそも成功した人は、時間ややるべきことの管理をしているから成功したわけで、当然何らかの手帳を使っているはずである。
一方で毎年何千万もの手帳が買われていて、それでも成功する人は相変わらず一握り。十分条件と必要条件の区別もつかないからこうした話に踊らされるのだろう。
不安な世の中になると怪しい話が増えるけど、冷静に暮らしていきたいな、と改めて思う。
東京、というか日本の町名は戦後のある時期にどんどん変わってしまった。それでも、昔ながらの町名を色濃くとどめているのは新宿区である。地域住民の声が通ったそうだが、地名を安易に変えるのには抵抗がある。
僕の住んでいる町も、かつては桃園といった。町名はないものの、公的施設があり、桃園川もあるので、まだ名残をとどめる方だろうか。