2014年05月アーカイブ
(2014年5月13日)

カテゴリ:メディアとか

少々前のブログだが、「サラリーマンが目先のベアより社会保障の抜本改革を要求すべき理由」という記事のことが気になっていた。内容は、的確だと思う。社会保険の企業負担の厳しさというのは既に相当なものだ。健康保険、厚生年金はもちろんだが、児童手当なども企業負担分がある。

個人負担の増加は話題になりやすいが、企業負担はどことなく他人事に感じやすい。しかし、企業負担は「人に払うカネ」であるから、結局は給与の抑制につながっていくわけだが、あまりメディアも取り上げない(日経は今春記事にしていた)が、重要な論点だと思う。

ただ僕が、この記事を読んで気になったのは、内容の主旨ではない。最初の方にある文だ。

「強欲な経営者でも資本家でもなくて、サラリーマンの目下最大の敵は高齢者ということになる。」

これ自体、あまり目新しい議論ではないかもしれない。高齢者が若者から搾取している、というような話はネット上ではよく目にする。

もちろん、財の移転という意味では正しいだろう。でも、僕はこういうフレーズに頷けない。こうした「割り切り」はネット上ではよく目にするけれど、いろいろと大事なことを捨て去っている気がするから。

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