2014年06月アーカイブ

ブログとかを生業にしている人は、ある程度極端な話をした方がいろいろと自身には都合いいんだろうな、と思うんだけれど、話をすり替えて煽っているようなのを読むと茶々を入れたくなる。

で、Chikirinという人が書いた「バランスなんて、とる必要ないです」という話。なんだか、食べ物の好き嫌いと働き方の話とかがゴッチャになっていて、まあ軽く書かれていることにいちいち言うのもどうかと思うけど、ホント若い人がこういうの鵜呑みにするから、書いておこうかなと思う。

書いてあるフレーズは、確かに魅力的だ。たとえば

(引用)そもそも何にせよ、「常にすべてをバランスよく手がけてます!」って人で、おもしろい人に会ったことがない。「この人すげえ! めっちゃおもしろい!!」って思う人は、たいてい大きくバランスが崩れてる。(引用ここまで)

ところが、「バランスが崩れてる」という人でも、その人の中では「バランスがとれている」のだ。ちょっとバランスが極端に見える人は、単に「世の多数派と異なる」だけで、自分なりの均衡がある。

そうでなければ、ただの「破綻した人」だ。

アーチストでも、「この人すげえ!」ような人はどこか極端だ。しかし、自分なりのバランスがあるから成立している。

ただ、闇雲にそういう人を目指すと、大抵は破綻する。それは、仕事でも何でもそう。世の中には、「いろんなことをそこそこやる」ということで、それが性に合ってる人もいる。もっともこういうネットの読者は、それに飽き足らない人が多く、それを知ってるからこういう煽りをするんだろうけどね。
バランスって、それぞれの人の中に固有のモノがあるわけ。それを崩して、極端なことしても気持ち悪くなっちゃうだけだと思うよ。

でも、そういうChikirinという人は、相当にバランス感覚のある人だと思う。

だって、世の中の多数派が「バランスが大事」ということを見越して、「バランスいりません」ということで、見事に自分の立ち位置を確保してるじゃない。

ま、そういうことです。わかりますよね。