2014年09月アーカイブ

全盲の女子生徒が、街で何者かに足を蹴られるという事件があった。また、盲導犬が何者かに刺されるという事件があった。

「弱者への加害」という意味で、相当の憤りを感じるけれど、その背景というか、加害者の心理が気になる。彼らは、普通の人では考えられないほど異常なのか。

それとも、誰もがそのような心理に陥る罠があるのか。

よく考えてみると、実は後者なのではないかとも思う。犯人像はわからないので、あくまでも自らを省みての推察だけど。

僕は視覚障害者に対して、イラッとしたことはない。ただし、よく考えてみると、常に「弱者」に対して優しい気持ちを持っているかというと、必ずしもそうとは言えない。

電車で高齢者がいれば、まず席を譲る。ただ、迷うこともある。夜の8時頃に仕事を終えた人で混んでいる電車に、酔った高齢者のグループが乗ってきた。風貌を見れば、席を譲ってもいいような年齢だ。

ドアの近くで賑やかにしていることもあり、席を譲る人はいない。でも、彼らが席の前に来たらどうしただろうか。仕事を終えて疲れている人たちに対して、酔った高齢者は弱者なんだろうか。僕は早々に電車を降りたが、もし自分の前に来たら迷っただろう。 >> 弱者への加害者心理は、他人ごとなんだろうか。の続きを読む