2014年10月アーカイブ

今度の台風でも多くの市町村で、避難指示や避難勧告が出たようだ。13時過ぎのニュースだと「指示」が5万人強で、「勧告」は150万人余らしい。

「勧告」よりも、「指示」の方がより強く切迫している状況で発令されて、それほどの事態になったエリアも相当あったようだ。

つまり「指示」>「勧告」となるんだけど、これって結構逆に捉えている人が多いという。最近はよく出されるので、メディアでも話題になっていた。

でも、どうして勧告の方が“強い”ニュアンスを持つんだろう?

と考えると、これはいわゆる「言葉のインフレ」の一つの例と捉えると分かりやすい気がする。

そもそも、「指示」という言葉が、子ども頃からしょっちゅう聞かされている。

一番聞くのは、学校だろう。「先生の指示に従いなさい」という感じだ。で、その指示もロクに守られるとは限らないし、言う方も「どうせ全部は従わないだろ」くらいで、指示を出している。

その後も、上司の指示や得意先の指示など、まあ人はあらゆる指示に振り回されつつ、それもまたどこか適当。でも、どうにか世の中は回っている。 >> 「指示」>「勧告」が誤解されやすい理由。の続きを読む