2015年05月アーカイブ

大阪都構想が住民投票により僅差で否決された。

翌朝にあると、facebookなどでは驚くほどいろんな声が飛び交っていたが、出口調査の年代別の賛否を見て「高齢者に負けた」という声が多かった。ただしよく見れば、事情は少々違うのではないか。

高齢層に反対が多いことはわかっていたはずなのだから、他の年代を「説得し切れなかった」ことが敗因だろう。今回もそうだが、選挙でも高齢層が投票率は高い。ただ若年層の棄権層がもう少し動けば、今回の票差は覆った可能性もある。高齢層に負けたというなら、不戦敗と言った方がいい。全国の人口推計でいえば、70代は20代より10%ほど多いが、それ以上に投票率の高さがものをいう。これは2年前にも書いておいた

この際のグラフでは、実数で作っているが、出口調査では各年代とも「同じ幅」にしている。それだと実態がわからないけれど、そういうデータがどんどんシェアされてしまう。

ただし、ネットでは「老害」「シルバーデモクラシー」と言った方が、話が早いようだ。どういう切り口にすればアクセスが増えるかは、すぐにわかる。どんな調査でも若い方がネットをよく使うのだから、ネット上では「高齢者に押しつぶされる若者」という方が受けはいいのだろう。 >> 「老害」という言葉への引っかかり。の続きを読む