2016年04月アーカイブ

高広伯彦氏が、自身のブログでこんなことを書いていた。

「違う」とばかり言ってると得をしないと思うんだ。B2BマーケティングとB2Cマーケティングの確執。

B2BとB2Cの問題に限らず「違う」を強調することの落とし穴を見事に指摘しているように思う。これは「何か新しいこと」に対して、どのような態度をとるべきか?という大切なテーマについての話だと思う。

B2Bのビジネスは、もちろんB2Cと異なる点も多い。それ自体は多くの人がわかるだろう。しかし、それ以上に共通点もあるはずだ。先のブログでも指摘しているように、「相違点だけ見てると、損をする」というのは、どんなビジネスでもあると思う。

たとえば、エリアの問題。国内で転勤すると、やたらと「違い」ばかりを強調する人がいる。ただ、聞いてみるとそういう人の多くは「言いわけ」になってることが多い。「ケンミンSHOW」のネタならともかく、できる人はエリアを超えた共通点に着目する。

これが海外になると、もう言いわけの宝庫となる。「日本とは違う」のは当たり前だし、赴任当初は戸惑うのもわかる。ただし、成果を挙げる人は必ず「人間同士の共通点」を探り当てている。

つまり、ことさらに「違い」が強調される時は、一瞬立ち止まるべきだと思うのだ。
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