2016年04月アーカイブ

「住む」と言えばいいのに、「住まう」と書くのはマンション広告の常識のようになってしまった。個人的な記憶だが、関西出身の方から「どちらに住まわれているの?」と聞かれた経験はある。

だから、西の方の言い回しかと思っていたが、どうなんだろう。ただ、広尾には「住まう」ようだが、「大字狸洞」だったらどうなのか。「住まう」はどことなく上品な感じだが、会話ではまず聞かない。

こうした、ある種の「文語表現」は、ネットの広まりとともに目立つようになった。典型は「食」に関する言い回しだろうか。

「食す」というのは、「住まう」に近いのかもしれないが、文語的でどこか上品だ。ネット上にやたらと食事についての投稿で増える中で出てきたんだろうか。食べているものも、ちょっと上品で鮨やフレンチというイメージだ。

「食らう」というのは、ちょっとぞんざいな言い方になる。「喰らう」という表記もあるが、焼肉やお好み焼きとか、ガッツリした食事のイメージか。「パンナコッタを食らう」とか言わないだろうなあ。 >> 食す・食らう・食わせる、とかの言い回しが気になる。の続きを読む