2016年05月アーカイブ

会社員を辞めて、1人で働くようになった十年以上が経つと、昔の感覚を忘れるようになる。

もっとも、企業と取引しているビジネスが殆どなので、ビジネスについては実に広い範囲の話をしていて、これは会社勤務の時よりも幅が広いと思う。ただし「ビジネス感覚」は共有できても、「会社員感覚」というのは忘れてきていて、ことに異動や評価などをめぐる心情みたいなものは、懐かしい感じになっている。

もちろん人事システムや育成施策、採用方針などの相談は、仕事としてはおこなっている。

ただ、一番うっすらとしているのは「ほめてもらう」という感覚だろう。

フリーランスのプロを名乗っている以上、依頼されたら期待値以上の結果を出し続けなくてはいけない。などと、書いてしまうと恥ずかしいような文章になるが、それを続けられなければ、「はい、どうも」で終わってしまう。

ただし、評価と言うのは「次の依頼」があるかないかで決まる。それだけだ。誰もほめてくれない。

会社員時代だと、成果を出せばほめてもらえる。「頑張ったね」と口で言われなくても、査定と言うデジタルな結果により、ほめられていることになる。時には、まわりから「すごいですねぇ」とか言われたりもする。

まあ、この辺りをカン違いして会社辞めちゃったりもするんだけど、辞めてしまうと「すごいですね」とかは言われない。「ありがとうございます」と言われて、「またよろしくお願いします」というサイクルが基本だ。 >> 会社辞めてフリーになったら、誰もほめてくれないんだよね。の続きを読む