2017年05月アーカイブ

【読んだ本】川上和人『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』(新潮社)
連休中に早朝バードウォッチングに行った。久しぶりにガイドツアーに参加したのだけれど、この時期の山は葉も少なく、鳥たちは求愛の真っただ中。

人にとって「いい声だな」というのも、雄鳥にとっては必至なわけで、時には激しい縄張り争いも見られる。カップリングした鳥たちはどこか幸せそうでかわいらしいのだけれど、考えてみると新婚生活をのぞき見して、しかも朝っぱらから双眼鏡でじっと見ているんだから相当に悪趣味なのかもしれない。

子どもの頃に初めて飼った動物はインコだった。それ以来、鳥は好きだ。そんな熱心ではないけれど、そうしてたまにはウォッチングをする。

で、この1冊は鳥好きにはもちろん、自然に興味のある人、あるいは単に好奇心を刺激されるエッセイを読みたい人にも勧められる。

いや、こんなに文章の達者な鳥類学者がいるとは最近まで知らなかった。前著の『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』で驚いたが、このエッセイはさらに自在だ。何と言っても本業に関わることだし。 >> 中身も文も一級品。『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』【書評】の続きを読む