2017年05月アーカイブ

それは、暮れも押し詰まった12月27日。その日は、友人たちと中山競馬場にいた。

有馬記念の一番人気はトウカイテイオーで、いま調べると2.4倍だ。そして、ライスシャワーの4.9倍と続いていた。

競馬場は大混雑。たしか13万という入場者数アナウンスだと思ったが、府中にはそれ以上の客がいたという。そんなこともあったんだ。

もうなんだか大興奮の中で出走して、メジロパーマーが端を切る。それは大方の予想通りだったが、4コーナーを回ってまだ一番手。この辺りからなんだか異様な雰囲気が漂う。

これが現在のキタサンブラックであれば大歓声だが、そうはいかない。何と言っても15番人気で単勝49倍の馬が「やばいこと」を成し遂げそうな状態なのだ。

そして、メジロパーマーは逃げ切った。そして相当の末脚で追い込んだレガシーワルドががハナ差で2着。

歓声ではなく、行き場のないどよめき。トウカイテイオーはまさに「馬群に沈む」11着だ。そのうち、観客席の背後から若い男性の悲鳴が聞こえた。

「こんなの嫌だ~」 >> 「こんなの嫌だ」デモは、何かを生むのか。の続きを読む