2017年05月アーカイブ

考えてみると、「美術と音楽」というのは授業科目では対になっているようだけれど、普通に生活している時の存在は結構違う。

最近になってまた事情は違うかもしれないが、多くの人にとって音楽は日常的な愉しみで「好きなミュージシャン」と言えば、一人は挙げられるだろう。一方で「好きな美術家」をすぐ言えるかというと、それは人によると思う。

「ミュージックステーション」と「新日曜美術館」の違いとも言えるし、「カラオケ行こう」と言えば人は集まるけど、「じゃあ二次会で絵を描くか」という話は聞かない。まあ、そういう状況設定に無理があるのは承知なんだけど。

で、最近になってというか、もう10年くらい「アート」は賑やかだ。かつては、ミドルというかシニアの女性が印象派の展覧会に群がっていたイメージだったけれど、いまは年代も幅広い。

もしかしたら百貨店美術館がなくなって、展覧会としての企画をきちんと考えるようになったのかもしれないし、ネットでの広がりも影響しているんだろう。 >> 草間彌生とミュシャに見る「大きさの絶対値」。の続きを読む