2018年12月アーカイブ

まだ、4月ではないか。何かこの月はあまり読んでなかった。というかことに新刊が少なくて、かつ仕事がらみの調べ物が多かったんだろう。

大澤真幸『サブカルの想像力は資本主義を超えるか』(KADOKAWA)は、ブログのこちらで既に書いているけれど、結構気になって読まれた人も多かったようだ。ことにメディアや広告の仕事をしている人にとっては気になる内容だったんだと思う。

何であまり読んでないのか?というと忙しいこともあったけど、幡大介『騎虎の将』(徳間書店)の上下巻が結構な大部だったからかもしれない。でも、これはちょっと意表を突く切り口の時代小説だった。

主人公は太田道灌。東京で生まれ育った人であれば、学校でも必ず教わるだろう。「江戸」を開いたと言われる人で、旧都庁に銅像があった。新宿に引っ越しの時にもっていったのか、それにしてもどこにあるんだと調べたら国際フォーラムに残したらしい。

いずれにせよ、室町時代の関東を代表する人物の1人だけれど、そもそもこの頃を舞台にした小説自体が少ない。小説、そしてドラマや映画でもあまり人気のない室町時代であるが、最近はジワジワと関心が高まってる気もするし、この作品はなかなか面白いところに目をつけたと思う。

変わった時代といえば、澤田瞳子『火定』(PUP研究所)は、奈良時代を舞台にした疫病との戦いを描いている。その疫病は天然痘。目の付け所はもちろん、ストーリーの展開や人物の描きこみなど、平城京の時代に引き込んでくれる小説はそうそうない。 >> 【2018年の本から/4月】奈良時代や室町時代の小説が面白くなってきた。の続きを読む