71yexlkwial経済産業省が、実証実験として国会答弁をAIに下書きさせるというニュースがあった。SNSに記事をシェアしたら「虚構新聞か」という声があったが、妻は「星新一にありそうだ」と言っていた。

僕が気になるのはとても単純なことで、あんな答弁のような文章を学ばせたら、AIがダメになっていくんじゃないか。そのことに尽きる。

新年早々に、囲碁の勝利に始まりAIというのは実質上の「流行語大賞」なのではないかと思うが、「答弁AI」で何となく年末のオチという感じになってしまった。

とはいえ、AIを巡る本なども多く、その殆どは「未来」を論じるものだ。しかし、哲学的な深い考察がなされているものは、早々多くはない。

僕が読んだ中でお薦めしたいのは、この「人間さまお断り」だ。著者のジェリー・カプランはスタンフォード大学の先生であり、多くの企業にも関わった人である。

AIの入門書としては松尾豊氏の「人工知能は人間を超えるか」がお薦めだが、その松尾氏が帯にメッセージを寄せている。

「驚いた。文句なく、ここ数年で読んだ人工知能に関する書籍の中で最も感銘を受けた」ということだけど、この本は単なる予測や煽りではなく、AIの本質を突いていると思った。

たとえばロボットが「犯罪」を犯した場合はどうなるんだろうか?というお話。 >> トランプの「ロボット制限令」という妄想。~『人間さまお断り』はAI本の白眉の続きを読む



%e5%b0%b1%e6%a5%ad%e8%80%85%e6%95%b0最近、首都圏の通勤ラッシュがまた大変なことになっているようだ。

「お客様どうしのトラブル」で、遅延になったというニュースもある。混雑だけが原因じゃないのかもしれないが、SNSの書き込みでも「混み方がひどい」という話を見ることが多い。

日経ビジネスオンラインでも、「本当に緩和されているのか?」という切り口の特集を始めている。

僕は、基本的に通勤をしない生活だ。もちろん、朝早くに仕事に行くことはあるが、会社員時代からずっと始発駅近くに住むことに固執しているので、ある程度はどうにかなる。つまり、混んだ電車が好きではなく、それをある程度避けたとしても、「毎日の通勤」が好きじゃないことが、会社を辞めた理由の一つなのだ。

それでも、最近の電車の混み方はちょっと凄いと思うことがある。大学の講義の後に、渋谷から山手線の外回りに乗ろうとすると、あまりに混んでて2本くらいやり過ごすこともある。朝ではなく、夕方の19時前だ。 >> 通勤ラッシュがひどくなってる、単純な理由。の続きを読む



僕は大学では非常勤なのだけれど、就職についての相談はよく受けるし、それなりに手伝いもできてきたと思ってる。

やっぱり広告やメディア業界を希望する学生が多く、時には講義をとってない学生が、人伝に聞いて、途中から聴講に来たりもする。

最近だと、最初から「デジタル」に絞り込んでいる学生も多い。内定後もプログラミングの本を抱えていて、聞けば独学で学んでいるというのもいた。

いわゆる「文系学部」にとって、「何かを創り出せる」仕事には他にはない魅力がある。僕も就活ではそんなことを言っていたような気もするし。

だから、メディア・広告の世界に行きたい学生は、できるだけ応援するし「おもしろいよ!」と言っていたんだけど、ここに来てちょっと困ってる。

電通はデジタル不正と過労死の問題が、相次いで起きた。講義ではタイムリーな話題も取り上げるようにしていて、先日はDeNAのWELQの件も話したのだが、何かメディアや広告界隈って「残念な仕事」に見えてしまわないだろうか。

この時は、まだ一部のネットメディアのニュースだったが「こういうのが起きて一番よくないのは、公的規制につながるパターンなんだよ」と言っていたけど、なんか色々と動きが出てきた。

伝統ある大手から、若い企業まで含めていろんなニュースが出てくると「どんな人が集まってるんだ」と思うだろう。

それでも、学生はいろいろと自分で情報を集めて動くし、意外と冷静だ。 >> こうもいろいろ続くと、メディア・広告業界は採用で苦戦するかも。の続きを読む



鳥インフルエンザが発生したらしい。

以前に比べれば、極端な大騒ぎにならないように感じる。ただ、それは東京にいるからだろうし、何より現場の方々の対応がしっかりしてきたからだろう。

とはいえ、何十万という単位で殺処分になるのだから、相当に辛いことだと思う。店に行けば、当たり前のように質のいい食肉が手に入る社会にいると、そこに至るまでのプロセスを考える機会は多くない。

ただ、鳥インフルエンザの話を聞くと思いだすことがある。

それは、12年前に日本で初めて感染が確認されて大騒ぎになった時のことだ。それは、自分が会社を辞めることを決めて、既に休みを取っていた夏のことだった。

とある新聞社に入って、関西に赴任していた2年目の記者と会っていた。彼が学生時代に、ちょっとした縁があったのだ。

そこで印象に残る話をした。

この年の前半に、関西のとある養鶏場で大量の鶏が感染する事件があったのだが、彼はその時に現場へ一番乗りしていたらしい。何かのきっかけで現場に行った時は、まだ警察や自治体は来ていなかったための、そのすさまじい現場を目の当たりにしたという。

その後の現場は、もちろんKEEP OUTということだったので、その現場を知るメディア関係者はそうそういなかったらしい。

そして、そのシーンは彼にいろいろなことを考えさせたという。僕は退社する直前だったのでよく覚えている。 >> 会社を辞めた年の、鳥インフルエンザの記憶。の続きを読む



先日区役所に用事があった。

「132番でお待ちの山本さま~」という言い回しが飛び交っている。

「136番のカードをお待ちのお客様~」と「正しい日本語」だと思ったら、合成音声だった。まあ、そういうものだろう。

旅先では、客商売ならではの謎の言い回しをよく聞く。先日泊まった旅館では、朝食の案内がいちいちこんな感じだった。

「こちらは湯葉となっておりまして、よろしければ火の方をつけさせていただきます」

ご飯も味噌汁も、すべてのものが「なっておりまして」、「おかわりの方」がいただけるそうだ。ありがたい。

そういえば、今春に京都の寺社で期間限定の特別公開を中心に回ったのけど、こういうところも、また独特だ。

「こちらは、人数を限らせていただき、お一人様ずつの入場という形になっております。靴はお脱ぎ頂くという形になっておりますので、ご協力の方をよろしくお願いします」古都がそうなんだから、もう仕方ない気もする。

「~という形」「~の方」「~になっております」という言い回しは、「正しくない」感じがするし、そう思う人も多いようだけど、多分これからなくなる気もしない。

それにしても、なんでこういう言い回しが増えてきたんだろう。

まず、共通するのは「婉曲」ということだ。「ご飯です。おかわりはいつでもお申し付けください」でいいんだけど、それじゃ何かが足りないと思うのだろう。 >> 「という形になっております」的な言い回しで思うこと。の続きを読む