2016年10月アーカイブ

大学の後期のメディア論は、いまの動向を素材にしている。

最初に簡単なスライド一枚のレポートを出して、教室で共有・講評するが、まずは「任意のメディア企業を選んで、その企業の課題と解決の方向」を書いてもらうというものだ。

まあ、問題意識やそもそものメディア接触を知ることが目的なので、画期的なアイデアを求めているわけではない。

メディア企業の定義は、マスからネットまで広い。ECなどもOKにしている。ただし、「何らかの課題」がある企業を選んでもらうので、その時期にやたらとニュースになっているような企業は指定から外す。2年前のあの新聞社や、今年だとあの広告代理店だ。

さて、今年だけど妙に「人気」だったのがフジテレビだ。比較的小規模な講義だが、やたらと多い。

視聴率低迷、というニュースを目にする機会が多く、「かつてバブル期は」というイメージも重なっているのかもしれない。実際は、2000年代のフジテレビはトップのことも多かったのだけど、そういう感じではないようだ。

ただ、フジテレビが「特に嫌い」というわけでもなく、「かつてはよく見た」わけでもない。どこか「よその国の話」のような感覚なのである。というか、そもそも「フジテレビ」というイメージを、テレビから得ているのではなさそうだ。

学生の情報ソースは殆どがネットだ。フジテレビの不調は、ネットメディアのネタになりやすく、目につくのだろう。

そこで、毎年聞いてる質問をしてみた。それは、民放局へのロイヤルティ、というか好意度を測る簡単な質問だ。 >> 局イメージの希薄化と、「テレビ欄」の関係。の続きを読む