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夏が来た。

これからあちこちで賑わいの季節を迎えるけど、行楽地の駐車場でシルバーのフィットや、グレーのヴィッツを見ることが多い。よく見ると、東京ナンバーのレンタカーだ。都心部若年層はクルマを持たなくなっているんだな、と実感する。

「クルマ離れ」というが、今世紀に入ってからも乗用車の保有台数は微増を続けていて日本全体はクルマ社会化が相当進行した。ただ若者文化の主役でないことは確かだと思う。

一方で、僕が大学生だった80年代はクルマ全盛だった。まあ、いろんな理屈は考えられるんだけど、最近ふと思ったのは「国鉄」の存在だ。

1987年に民営化されて今のJRになった日本国有鉄道は、さまざまな問題を抱えていた。新幹線こそ世界最高水準だったが、乗客は減少傾向。赤字路線も多く、なによりサービスがいいという印象がない。駅の施設も古く、ストライキも多くてイメージも相当悪かった。

つまり、当時の若い人にとって「鉄道で移動する」というのは、あまり積極的にしたいものではなかったと思う。特に男女で遊びに行くときは、クルマを選択しようとしてた。

僕は子どもの頃から鉄道好きだったのだが、大学に入るとやたらに周囲の先輩がクルマに詳しく、何となく「そんなものかな~」と思っていた。

大学4年の頃に新幹線に100系車両が投入されたので、1人で京都まで旅をしたら友人に相当珍しがられた記憶がある。 >> 80年代のクルマ文化は「国鉄」が支えてたのかも。の続きを読む