2016年07月アーカイブ
(2016年7月8日)

カテゴリ:雑記

IMG_0326うちの猫が13歳になった。

もとは拾われた猫で、会社員時代に「社内掲示板」で知り、譲ってもらった。

譲り主の家の近くで親とはぐれてしまい、ミャアミャア啼いているところを拾われたらしい。

親の顔も覚えていない、というか「猫」という動物を殆ど知らぬままに人間と暮らすことになった。真黒な雑種だが、親は何色だったのだろう。

最近はあまりないが、膝の上でまどろんでいるときに僕の着ているトレーナーを噛んだり吸ったりすることがあった。幼少時代を思い出してそういうことをするらしいが、決まって黒い服の時だった。

もしかしたら、母親は黒かったんじゃないかと勝手に想像している。

家に来てから獣医に行って、まあ推定するに7月上旬くらいの生まれではないかという話になった。というわけで、一番わかりやすい7月7日を誕生日と決めた。毎年血液検査をしているが、おかげさまで健康だ。 >> うちの猫が13歳になった。の続きを読む



(2016年7月7日)

カテゴリ:世の中いろいろ
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IMG_053650歳を越えて2年半ほどになるけれど、何か始めてみようかと思ったことがあって、それは“ぬか漬け”だった。

前から関心はあったんだけど、こういうのはきっかけが要る。SNSで知人が紹介していた無印良品のケースを買って、「上手に漬かる」という鉄粉ぬか床で始めることにした。ぬか床にも、スタートアップ用のモノがあるのだ。

糠は生き物というけれど、本当にそうだ。2年を経過して最近は調子がいい。というかちょっと良すぎるくらいだ。キュウリなどはあっという間に漬かってしまうわけで、一部冷凍して若い糠を入れた。

つまり2年ほど経ってようやく本調子になってきたわけだが、糠というのはもっともっと長生きだという。何十年も経った糠で漬けたものを出す店もあるくらいだから、少なくても自分より長生きできるのだろう。

それにしても、実際に漬けてみると面白い。定番のキュウリや大根、ニンジン、カブもいいけれど、大概の野菜は漬かる。今の時期ならアスパラガスやプチトマトもうまい。キャベツやピーマンは安定的で、軽く下茹でしたジャガイモも味わい深い。 >> ぬか漬け三昧の日々。の続きを読む



自宅の近所の内科に医者に数回行く機会があった。小児科でもあり、9時過ぎに行くと殆どが小さな子どもを連れた親子連れだ。

そして、父親が連れてくる光景も毎回見る。4組に一組くらいだと思う。

近所に私立幼稚園があるが、父親に連れられていく子も増えた。「育児に参加」というより、もっと自然な流れなのだろう。

で、ふと気になったのが「イクメン」という言葉だ。身の回りでも小さな子どもを抱えて、それなりに父親も奮闘している人を結構知っているが「イクメン」という言葉を生で聞いたことはないし、「彼はイクメン」という話も聞かない。

この言葉を検索してみると面白いことがわかる。人によって異なると思うが、一番上に出てくるのは、厚労省の「イクメン・プロジェクト」のサイトだ。

その後に出てくる見出しだが、ことごとく「イクメン」に対してネガティブだ。

「絶対になってはならない」「もうやめませんか?」「なぜ嫌われるのか?」「夫婦を不幸にする」などなど。

「父親として普通のことをしている」人に対して、何らかの称号をつけようとしている時点で、どこかずれているのだろう。 >> イクメンという「若死語」。の続きを読む



61cO4XkCVfL暑い週末だった。不在者投票を済ませて、そのまま自宅に籠って仕事などをしていたが、さて音楽を聞こうと思っても、すべてが暑苦しく感じる。

とはいえ、バロックの「リコーダーアンサンブル」とか聞いても、「夏バテには素麺」みたいで、これはこれで虚弱になるような気がする。

そもそも弦やボーカルも暑苦しいので、行き着く先はピアノ辺りだろうか。そうなると、軽くてきれいな「無言歌集」は、ちょうどいい。

メンデルスゾーンの傑作で、自ら弾いた人も多いかもしれない。ただ、全曲集のディスクはあまりない。第8集まであってそれぞれが6曲だから、全部で48曲になる。本を読んだり、仕事をしながら聞くことが多いけれど、ふとページをめくる手を止める時が幾度とある。

第5集の3曲目は「葬送行進曲」だが、これは有名な「結婚行進曲」を反転させたようになっている。「タタタターン」といういわゆる「運命動機」だ。マーラーの交響曲5番を聞いて、「結婚行進曲のマイナー版」と感じる人が多いようだが、既にメンデルスゾーン自身が書いていて、マーラーはここを参照したように感じる。そして、3曲先には、有名な「春の歌」となる。

個人的に好きなのは、第2集の3曲目の「慰め」かな。とある教会の礼拝前に、オルガンで奏されていた。「讃美歌30番」としても知られているが、ピアノの素っ気なさがかえってしみじみとした抒情を感じさせる。

バレンボイムは、こうした小品を弾く時のセンスがとてもいい。ちょっと突き放したくらいの演奏だから、全曲を聴いてもまったく飽きが来ない。

スマートフォンにダウンロードしたり、クルマで聞いたりと、身近に携えていたい曲集だと思う。

もちろん、暑い日じゃなくても、十分に楽しめるし。



4月から日経ビジネスオンライで「ミドル世代のキャリアのY字路」という連載をしている。隔週金曜日で、1週間前の記事が最新だ。

その時のタイトルは、『ミドルに広がる「タモリになりたい症候群」の罠』だった。

タモリ的な生き方に憧れている人は結構多いと思う。とはいっても、毎日昼に1時間の仕事を何十年もやりたいわけではない。むしろ、あの番組が終わってから、あるいはそれ以前からの知的でシニカルな目線を持ちつつも、自由に生きていたいというイメージだろうか。

ずっと続けている「タモリ倶楽部」もそうだが、最近だと「ブラタモリ」だろう。40代半ばを過ぎて、ビジネス生活の先が見えてくると「我先に」とばかり、店仕舞いの支度をする。

結構有能な人に限って、逃げ足も速いから会社としてはこの辺りの匙加減も難しい。

この話をすると、結構30代の男性も「実は……」と言い始める。実は「タモリになりたい」というのは、ミドルだけに限らないらしい。

大学生にはそうそういないかもしれないが、卒業して10年ほど経って、先達の生きざまを見ていれば、ある意味必然的なのかもしれないが。 >> 男の将来の夢は「散歩する日々」なのか?の続きを読む