新人は「先手必勝」。
(2010年5月26日)

カテゴリ:キャリアのことも
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「配属が決まった」という挨拶が、新入社員から舞い込んでくる。
会社によっては、1週間程度で配属してしまうところもあれば、仮に配属したとしても9月頃までは「試用」ということで基本残業はなし、という企業もある。ただ、どちらかというと新人も会社も「即戦力」志向のようで悠長な職場は減っているようだ。
というわけで、人事にとってはそろそろ「不適応」問題が気にかかる季節なのでもある。
この職場不適応は、当人と環境のそれぞれに原因があるのだけれど、僕が以前から新人に対して言うのは結構シンプル。
「とにかく先手をとる」それだけだ。
仕事が後手に回って、焦ってミスして、落ち込んで。このサイクルに入ればやがて不適応になっていく。アタマの回転がよくて、学生時代までは「ギリギリ追い込み」が得意だったタイプなども意外に陥りやすい。
もちろん社会人でも「追い込み型」はいて、こういう先輩は妙に格好よく見えることもあるけど、ルーキーが真似るのは危険だと思う。新人はとにかく「先回り」をして、先行逃げ切りを図るしかない。それでも、逃げ切れないこともあるんだから。
具体的に言うのは、周囲に対して常に「御用聞き」に徹するということ。


“May I Help You?”
夕方、もう帰ってもいいかな~という時に「帰ってもいいですか?」と問うか。
「何かお手伝いできることはありますか?」とたずねるか。
後者を繰り返した方が、結局はラクに仕事ができるようになるのだ。
どんなに厳しい先輩でも、寄って来た人をボコボコにはしない。ただ、逃げ腰になると突っつかれるもの。
あとは、早めの出社。これは昔から言われているけど、結構できなくなる人が多い。最近は、全体的に早く来る人が増えているようだけど、新人にとって、朝の時間は貴重なはずだ。
早めに来て、to do リストを片っ端から片付ける。
新人は下手に「並行処理」をしない方がいい。「これ頑張ってるけど、できてません」がハッキリわかるようなやつの方が、周囲がかまうので結局スンナリ適応しているものなのだ。
健闘を祈る。