2014年09月アーカイブ

テレビを見ていたら「マイナス5歳」というコピーの化粧品のCMが流れて、ふと気づいたら別のCMも「マイナス5歳」でこっちは下着だった。化粧品の方は花王ソフィーナのプリマヴィスタで、下着はワコール。

一体、「マイナス5歳」に反応するのは、そもそも何歳かと思っていたら、小泉今日子が出てきて「48歳」といきなり言いだした。これはコーセーのエルシア。

どうして、女性向けの美容系製品は、ここまで年齢をテーマにするようになったんだろう。しかも、相当に直截的な気がする。

そして、きわめつけはSKⅡの桃井かおりだ。綾瀬はるかとのやり取りのあとで、「これで63、悪くないと思うわけ」の決め台詞。

面白いと思うのは、化粧品の効果や特徴も訴求はしてるけど、もはや重要なことはズバリ年齢ということになっている。マイナス5歳という数値目標とか、タレントが実年齢言いだすとか、既に女性誌などではよくある特集の切り口だったけど、CMにまで一気に溢れてきたように感じる。 >> 「マイナス5歳」があふれて、48歳か63歳とか、女子期間はどんどん伸びるし。の続きを読む



(2014年9月17日)

カテゴリ:マーケティング

もやし月次野菜が高い。自分で買い物に行くと、実感する。スーパーには「天気が悪くて出来も悪ければ値段も高いがあきらめろ」(意訳)というようなことが、わざわざ書かれている。

まあ、野菜の高騰は天気次第で起こる話ではあるが、一方で「インフレにするんだ」という話を聞くと、「どうして?」と思う人もいるんだろうな。

朝のテレビで「もやし特集」をやっていた。景気が悪くなると、主婦向け雑誌はもやしとひき肉、そして竹輪などが活躍する。いまだったら、その辺の動向を一番つかんでいるのは、クックパッドなんだろう。

いずれにせよ、もやしというのは低価格で安定しているので、こういう時には注目される。だから、もやしの売れ行きを見ると景気が読めるという説もある。日本では毎月の家計調査で品目ごとの支出がわかるから、そうした分析ができるのだ。 >> もやしで景気はわかるのか?の続きを読む



妻の実家まで、久しぶりにクルマで行った。3年ぶりくらいだろうか。名古屋の先の方で、東京から350キロあまりの距離だ。

年間1万キロは走っているので、それなりに日本の道路の状況はわかっているつもりだ。東海地区は久しぶりだったけれど、ここでも軽自動車は増えた。今回は新東名をフルに活用したが、思ったより飛ばしているクルマは少ない。愛知や岐阜の広い国道も、運転がおとなしくなった気がする。

マナーが変わったというより、ドライバーの高齢化が進んでいるんだろう。

追い越し車線を140キロ以上で抜かしていくクルマは、ドイツ車などが多いけれど、パッシングしたり右ウインカーを出しっぱなしで煽るようなクルマは減った。一方で相当すっ飛ばすプリウスを時に見かけるが、あれは暴走老人かもしれない。

で、幸い渋滞には巻き込まれず帰って来たんだけど、この三連休は相当人が動いたようだ。久しぶりの天気ということもあったと思うけど、高齢化が進むと「景気と天気」はより密接に連動していくとように感じている。 >> 高齢化社会の景気はお天気次第かも。の続きを読む



(2014年9月12日)

カテゴリ:雑記
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週の半分は家で夕食を食べている。7時過ぎからは特に見たい番組もないので、大概は録画で、まず見るのがタモリ倶楽部だ。回によっていろいろだが、まあ十分に楽しめる。ていうか、あれを見ていると本当にテレビは企画力だと思うし、その企画力ってどこ行ったのかと。

で、気になるのがBGMの選曲だ。まあ、状況に応じていろんな曲をかけるんだけど、やっていることに合わせてビミョーなダジャレになっていることが多い。

先般は、北陸新幹線E7系を製造している工場で車輛製作の体験をするという企画だった。

台車の取り付けのシーンでかかった音楽が「フラッシュ・ゴードン」。これは、その台車が「5トン」と紹介された直後だった。 >> タモリ倶楽部の謎の選曲。の続きを読む



全盲の女子生徒が、街で何者かに足を蹴られるという事件があった。また、盲導犬が何者かに刺されるという事件があった。

「弱者への加害」という意味で、相当の憤りを感じるけれど、その背景というか、加害者の心理が気になる。彼らは、普通の人では考えられないほど異常なのか。

それとも、誰もがそのような心理に陥る罠があるのか。

よく考えてみると、実は後者なのではないかとも思う。犯人像はわからないので、あくまでも自らを省みての推察だけど。

僕は視覚障害者に対して、イラッとしたことはない。ただし、よく考えてみると、常に「弱者」に対して優しい気持ちを持っているかというと、必ずしもそうとは言えない。

電車で高齢者がいれば、まず席を譲る。ただ、迷うこともある。夜の8時頃に仕事を終えた人で混んでいる電車に、酔った高齢者のグループが乗ってきた。風貌を見れば、席を譲ってもいいような年齢だ。

ドアの近くで賑やかにしていることもあり、席を譲る人はいない。でも、彼らが席の前に来たらどうしただろうか。仕事を終えて疲れている人たちに対して、酔った高齢者は弱者なんだろうか。僕は早々に電車を降りたが、もし自分の前に来たら迷っただろう。 >> 弱者への加害者心理は、他人ごとなんだろうか。の続きを読む