日本人の現金好きって宗教なの?
(2017年12月25日)

カテゴリ:マーケティング

寒くなってくると、温泉宿に行くことが増える。伊豆や箱根は、「飽きた」というほど行っているわけでもないけど、別に一晩でそんなに散財する気もせず、もっぱら小さな宿へ行く。

そんな時に、気を付けなくてはいけないことがあって、まだまだ「カードが使えません」という宿が多い。旅の途中でコンビニを探して、現金を引き出すこともよくある。

こうした宿は、じゃ○んとからの受付もしていないことが多い。電話で、しかも受付時間が決まっていたり、宿なのに休業日があったりする。

予約サイトとクレジットカードの手数料を合わせれば、10%くらいになるんじゃないだろうか。それよりは、価格を優先しているということだろう。

そんな時は、仕方なく現金を使うが、大概の決済はカードを使っている。フリーランスなので、仕事用とプライベート用で分けているが、相当のカードユーザーだと思う。

世の中全体を見ても、キャッシュレスは進んでいるとはいえ、いまの日本はまだまだ現金好きだ。田舎の宿ならともかく、都心にある著名な料理店でもそういう店はある。ただ、この現金好きというのは、店舗側よりも客の側に理由があるようだ。

というのも、博報堂生活総研の調査で「キャッシュレス社会に賛成か」と聞いたら、賛否が真っ二つだったのだ。特に、女性は現金主義で、詳細を見ると若い方がさらに好きなのだ。

しかも理由がすごい。上位から「浪費しそう」「お金の感覚が麻痺しそう」「お金のありがたみがなくなりそう」となっている。「~そう」というのは推測であって、この答に何の合理性もない。

大昔から、浪費家はいたのだ。使う人は使う。でも、そんなことを言っても通じないだろう。だって、これは信仰なのである。

クレジットカードや電子マネーが「浪費しそう」はまあありそうだけど、、そういえば公共料金の自動引き落としを嫌がって、しょっちゅうコンビニに行っている人って、結構多いんだよな。

そうなると、これは「現金が好き」としかいいようがない。

さっき「現金主義」と書いたが、それも変な言葉だ。だって、それは思想なのか。むしろ、先ほどの回答を見ると「現金信仰」とでも言うべきものか。とにかく、現金を信じている。目に見えない電子のカネは邪教なんだろう。

今朝の日経に「ATMの維持費(推計値)が2兆円」という記事が出ていた。日本の現金流通割合が高いことは、海外でも問題視されていてハーバード大の人が「1万円札を廃止するべき」(リンク先日経有料記事)と唱えたりもしている。

現金信者からすれば、気が狂わんばかりの話で「余計なお世話」と激怒しそうだけど、来年あたりから「現金悪者論」が出てきて、五輪も重なって騒々しくなる気がする。

しかし、これは日本においては「宗教戦争」になるんじゃないか。そして、宗教戦争は、結構こじれてしまう。じゃあ、どうしてそこまで現金を拝むのか。

その辺りについては、明日にでも続きを書こうかと思う。