マーケターにおける厨二病
(2011年7月22日)

カテゴリ:マーケティング,遊んでみた
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いや、うっかりした。
気が付いたら2カ月ばかり、こちらを放っておいてしまった。
いや、仕事はたしかに忙しいシーズンなのだけど忙殺というほどではなく、ただそれ以外のことでちょっといろいろだったんだけど。まあその間にも近所で子猫が4頭生まれたのを毎朝チェックするくらいの余裕はあったわけで。
気がついたら、最近は久しぶりにゲームをやっている。Steins;Gate「シュタインズ・ゲート」というアドベンチャーで、久しぶりに秋葉原を歩いていたら何だか気になったので、買ってみた。
U局などでアニメもスタートしていているんだけど、ゲーム画面の殆どは女の子が画面にドン!と出ているので、端から見ると恋愛シミュレーションに見えるかもしれない。(というかそういう要素もある)端末はPSPなんだけど、何となく電車でプレイするのは微妙に気が引けていたりして。
で、ゲームは終わり次第感想でも書こうかと思うんだけど、この主人公はいわゆる厨二病(中二病)という設定になっている。厨二病とは何か、というのはここで定義しないけれど、前首相のこんな発言などはある意味わかりやすいかもしれない。
ただ、厨二病というのはある種笑えない所があって、たとえばマーケティングの世界でも結構この症状の人が多いようにも思うのだ。
厨二病と言ってもいろんな症状があるけれど、このゲームでも滲み出ているようにこんな特徴があると思う。

◆終末的/選民的な世界観
いまこそが「世界の変わり目で、自分たちはその時代に生きている」という意識。
◆疑似科学への傾倒
陰謀史観とかが大好きでフリーメーソンやロックフェラーが世界を動かしてる!みたいなやつね
◆幼児的万能感
で、その世界を救うのは自分だ!という強烈な使命感ですね。まあ、これがあるからゲームやアニメなども成立するわけだけど。
でも、笑えないのは、いや十分笑えるんだけどそういう感覚で自社のことをアピールしているマーケティング関係の企業とかあるんだなってこと。
まず「今は時代の大変革期」であるとぶち上げ、(グーテンベルク以来、でもOK!)
もちろん「マス・メディアの終焉」は大前提で(2011年に新聞・テレビは消滅するというご託宣もあり?)
で、「次世代マーケティングのフロンティア」が登場して世界を救うというありがたいお話になるわけだ。
それに大手代理店とマスメディアは、もう仮想敵としては申し分ない。厨二病としては、「見えざる手による支配」というのが、ある種必須の設定だからである。なんてことを考えつつの「シュタインズ・ゲート」もそろそろ佳境だったりする。さて、続きをしなくては。