「○○ナビ」との付き合い方。
(2012年10月24日)

カテゴリ:キャリアのことも
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で、最初に言っておくと「ぐるなび」でも「カーナビ」でもありません、今日の話は。就職活動のナビサイトのこと。
ゆるゆると始めた「就活セットアップ」の連載だけど、第1週は学生が気にしているポイントを5つほど取り上げていこうと思ってる。で、今日の掲載記事は就活の「情報」について書いておいた。
簡単に言えば、いわゆる「ナビサイト」に振り回されるな、その背景をつかんでおこう、ということになる。
12/1の解禁後はもちろん、学生は恐ろしいほどの量の情報の海に投げ込まれている。それは企業からの情報ではなく、リクナビやマイナビなどの「ナビサイト」から発せられている。
日本は短期間で新卒一括採用をするため、こうした就職支援企業のビジネス機会は増える。自前で採用・広報システムをゼロから作って運用するのは、たしかに割に合わない。もっと中長期的に学生と付き合って採用するなら、このようなエントリーシステムは必要ないだろう。
だからナビサイトが盛んになることは、まあ経済団体の決めた仕組みから出た必然でもあり、その存在の可否を論じるつもりはない。
ただ、ここ最近の動きを見ると「ちょっとハシャギ過ぎじゃないか」と思っている。
まあナビサイトの広告をするのも自由とは思うが、12月1日の駅貼り広告とか恐ろしい量が出る。いわば「開戦告知」のようなものだ。当然、学生は焦る。情報の荒波で強烈な船酔いを起こす状況になるが、その荒波をナビサイトが作っている面もある。
学生に見せてもらったのが、どんどんコンテンツが増加している。ただし、本質的な「ナビゲーション」になってはいない。こうなると、「情報をやり過ごせる学生」じゃないと精神的に厳しいだろう。
潜在能力を持っているのに「ウロウロしているうちに就活終了」という学生が結構いるのだ。そういう状態はとにかく避けたいな、と思ってこの企画を始めてみたわけである。
ま、これは学生に限った話ではない。そもそも、ナビゲーターというのは「目的地を持った人」にとっては便利だが、目的地を決めてもらう仕組みではない。それなのに、情報に対して過大な依存をしているのは大人も同じなんだけどね。