「あっという間に今年も終わり」を、9月連休のせいにしてみる。
(2016年10月25日)

カテゴリ:キャリアのことも

もう10月も終わろうとしていて、なんだか今年も先が見えてきた。それにしても、一年が早い。それは歳とったら誰でもそうなると言えはそれまでなんだけど、「秋の速さ」というのは、別の理由があるんじゃないか。

いや、これはまったくの暴論なんだけど、9月の連休がいけないような気がしている。

敬老の日が、第3月曜日になり、秋分の日は暦次第だ。場合によっては5連休になる。

夏休みが明けて「さあ、これから」という時に、何とも出鼻をくじかれる。結局9月中に終わるものがずれ込んだり、とりあえず半期決算には何とか突っ込むけど、曖昧なまま10月になって、気が付くとまた連休。

10月まで背中を押されて、バタバタと過ごすと11月だ。そうなると、頼みもしないのにクリスマスソングが流れてくる。

一方で、夏休みを自由にとっていい会社だと、9月に休む人も結構いる。そうなると研修や勉強会は10月くらいからになるけど、12月は慌ただしいし、1月は正月明けで、3月は決算前でとかいろいろとやりくりすることになる。

というか、日本の公的休日はもう多過ぎるんじゃないか。こちらのページを見ると、他の国に比べても多い。この数字は2013年のものだから、今年は「山の日」が加わってプラス1日だ。

その一方で、有給消化率は決して高くないし、結局政府の決めた連休に皆が出かけるので、そりゃ混雑することになる。

そして、こうした官製休暇が増える一方で、第三次産業従事者はどんどん増えている。第二次産業は「一斉に休む」方がいいのだろうが、サービス業などはそうはいかない。だから「休み明けに企画考えておいてね」ということになる。

メーカーでも工場などは一斉に休むが、マーケティングの現場はそうもいかないことがある。何年か前、とあるメーカーとの打ち合わせをお盆休み中にすることになった。僕はこの時期は東京にいることにしてるので、まったく問題はないんだけど、オフィスに行ったら当然ガラガラだ。

そして、通用口から入って入館表に記入したら、来ているのは電通の方だけだった。そんなものだろう。

別に休暇だけじゃなくて、12月などの慌ただしさもあまり意味が無いように思う。忘年会をやるだけで、結構いろいろな効率が落ちてるんじゃないか。僕はこの時期に繁華街へ行くのが嫌なので、静かにしているけど、傍から見ていると結構不思議だ。

ちなみに、僕は平日の中で少なくても週1日は「真っ白な日」を作ることにしている。予定を入れない日だ。休むのではなく、空白の日をつくる。

会社員だったら、「コアタイム」を拡大して「コアデー」みたいなものを作るとか、いわば「自分カレンダー」で働けるようにした方がいいと思う。

そうしないと「休暇に人生を潰される」という、相当逆説的な話になっちゃうんじゃないだろうか。