料理するなら「マイナス・クックパッド」でしょ。
(2016年1月20日)

カテゴリ:メディアとか
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クックパッドが内紛だそうだ。創業者が現在の経営陣交代を要求したようで、どうやら多角化に不満を持っているという。

で、ここから先は結構料理をつくる1ユーザーとして書くけれど、そもそもクックパッドで、おいしい料理できるんだろうか。というのも、もうしばらくクックパッドは見ていないのだ。料理レシピを検索するときには「-クックパッド」、つまり「マイナス」をつけることにしている。

クックパッドも、以前は見ていたし参考にしたこともあった。しかし、今の状況はもう収集がつかない。とにかく多すぎる。レシピの質も玉石混淆で、じゃあ絞り込めばいいのだろうが、実際は玉石石石石石混淆くらいの感じで、石を取り除くのが面倒になってしまった。

一応ログアウトしたうえで、グーグルで「カリフラワー」と入力するとウィキペディアより上位にクックパッドが来る。「豚」だとウィキが上だが、「豚肉」ならクックパッドが最上位。

そして、本日現在カリフラワーなら3,753品。ブロッコリーなら44,290品で、豚肉なら152,669品。じゃあ、どうしてくれようというわけで「人気順」で見たければ、会員登録ということになる。

ただし、それでいいレシピにたどり着けるか?というと、そうとも限らないだろう。

ネットでレシピ検索をするようになって、料理のやり方はたしかに変化したと思う。かつては「作りたい料理」が先にあって、それを探した。「酢豚」とか、「カレイの煮つけ」などの料理名から入った。

それが「いま冷蔵庫にあるもの」で検索してレシピを探すことが可能になった。クックパッドは、その波に乗ったと思う。

ただし、いつ頃からか「より楽な方法でここまでできる」的な競い合いになってきた。料理のプロが教えるレシピへの対抗心からか、段々と独特な雰囲気になっていく。ところが、それが結果的によかったのだろう。ネット上での存在感はますます大きくなり、僕なんかは「マイナス・クックパッド」が常道になってしまった。

今回の件について、どちらの言い分に理があるのかは、まだわからない。でも、料理好きの人と話すと「クックパッド回避」をしている人は結構多いのだ。

そして、ここまでとっちらかったクックパッドが、これから日本の食文化をけん引いていくか、というと、ちょっと疑問がある。もしかしたら、創業者はそれを感じたか、それとも単なる小競り合いなのか。

ちなみに、僕がいまマイナス検索したい対象は、もちろんあの「日本の男性アイドルグループ」だけどね。